☆雑節の一つ
今日は、雑節の一つである八十八夜(はちじゅうはちや)です。
これは、立春から88日目になる日ということで、これはもちろん、太陽太陰暦からくる言葉。
太陽太陰暦は農業の暦でもありますから、わざわざこの日を八十八夜と名付けたという事は、今日が農事の目安になる日だからです。
その農事は(京都基準で)以下です。
①種まき
②田植え
③茶摘み
また「八十八夜の別れ霜」という言葉があります。
これは、この日を境に霜が降らなくなるという事。
つまり、春から夏へと入れ替わる事を表しています。
逆に言うと、この日までは遅霜に要注意という生産者への注意喚起でもあるんですね。
ともあれ、この八十八夜を境にして、弥生時代から続く日本の農業は活気あふれる生産の時期に移っていきます。
☆八十八夜の行事食
さてこの八十八夜。
雑節ということで行事食という物が定められておりまして、それが新茶なんです。
この日に摘まれたお茶は、特に上質で、八十八夜の新茶を頂くと長生きできると言われています。
お茶の収穫期は何度かあるのですが、その年の最初に摘まれるお茶を一番茶(新茶)と言います。
その一番茶収穫の最盛期が、この八十八夜前後。
ですから、八十八夜に採れた新茶は、一番味が乗っていて美味しいという事なんでしょうね。
なので今日はちょっと一息という時に、せめて日本茶を一服がよろしいようで。
健康で長生きするためにも。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
思いを馳せて新茶で一服。
そして、どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐