プロフィール

緑の命 プロフィール
この記事は約5分で読めます。

☆皆様へのメッセージ

はじめまして。
毎日をワクワクに変える 植物教育研究家のkazuhikoと申します。

これ、ちょっとわけわかんないとおっしゃる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
なのでもう少し、詳しく申しますと、こういう事です。
植物との関わり方を身に付けることで、大切な人生の毎日が、これまで以上にワクワクしたものに変わっていった方を多く見てきました。

当初は、セミナーなどで単純に「植物の育て方」などのテーマでお話をさせていただいていたのです。
ただどうも、単に技術指導みたいなやり方は性に合いませんでした。
それで、余計なことかもしれませんが、まず初めに、植物を私達ヒトと同じように命を持つ生き物としてお伝えすることにしたんですね。

そうしますと、俄然に反応が良くなるんです。
面白い!
見方が変わった!
毎日に張り合いが出た!
皆さん、お顔がイキイキしてくるんですね。

やがて、いくら鈍感な私でも気づきました。
植物を、私たちと同等の命として伝えることで、人の心に活気が満ちてくるという不思議な現象に。
それで、そのことを気にかけていたら、ふと、降りて来たんです。
「植物教育」と言う言葉が。

そんなわけで。
もういい加減な歳になったこともあり、ここでひとつ誰かに伝えるために、私なりに新たな形で頑張ってみようかなんて思いついたんです。

そこで、ここでは私のプロフィールを兼ねたお話を、ゆるゆるとお伝えしようかと思います。

・超貧乏時代と植物

貧乏だって楽しめれば学び

月々の食費が3000円の生活を強いられた半年間がありました。
20代に入って、何をやって生きて行こうか迷った挙句の貧乏生活。
この時、何の扉をたたいてそうなったかと申しますと、ズバリ、園芸です。

いえけして、園芸が悪いわけではありません。
私が選んだ道が、お金になりづらい道だったのです。
布団も炊飯器も電話も食器もない、どん底生活。
それも今ではすべて笑い話。
毎日、学んで積み重ねて行けましたので、やはりしあわせでした。

古典園芸植物

古典園芸植物とよばれる江戸時代に端を発した植物があります。
その栽培を極めた師匠から、色々と教えを乞う日々。
これで食べていけるかの確証は無かったんですが、充実してました。
師匠がたの、植物へのまなざしが好きでした。
今にして思うとこれは、かつて江戸の人たちが持っていた思いの残り香だったんでしょうね。

それ以降、園芸の色んな現場に関わって来ました。
そこで気づいたのは、言われているよりも効果絶大な、植物が持つ癒しの力です。

それともう一つ。
園芸を楽しんでみたいけれど、難しそうで自信が持てなくて、最初からあきらめてる人。
その多い事、多い事。
もったいないと感じていました。
そういう方にこそ、植物を楽しんでいただきたい。
なんとか植物の持つ本当の癒しを多くの方に味わっていただきたいなぁとも。

植物との付き合い方

私が見てきた限りどうも、園芸をやらなきゃ、と思うから固く構えてしまう方が多いです。
なので私は、現場で長年こうお伝えしてきました。
「園芸に取り組む前に、まず植物と親友になりましょう」
その上でその方に合わせて、幾つかのポイントをアドバイスするだけで、目の輝きが変わってくるんですよね。
ご自分で調べたりして、ぐんぐん上手になって行く。
そしてどうも皆さん、それを境に植物を通してイキイキして来てる。

こういう経験の積み重ねから、この際いっそブログを通してこの「植物となかよくなる方法」を広くお伝えし、皆さんのお役に立てればと思った次第です。

・植育という言葉

植育、お聴きになったことがありますでしょうか?
植育、、、植物教育。
分かりやすく申しますと、植物栽培などを通して何かしらの学びを得る事です。

またこれは、植物を種から育てることに限定して使われたりもします。
こちらの面での植育とは、枯れるまでの全部の期間でお世話し観察し、得られる人間側の気づきや学びの事です。

私はこのブログを通して、みなさんにそれらをお伝えしたいと考えています。
平たく言うと、園芸以前の、植物との向き合い方です。

一言で植物と申しましても、野菜もあれば、果物もある。
そして花もあれば、樹木もある。

どの植物と向き合うにしても、植物との正しい向き合い方が身に付けば、もう大丈夫。
そこでもう、植物の持つ本物の癒しを手にされていることに気づくはずです。
人生がグンと豊かなものに変わります。

・草木の声を聞く

師匠最後の言葉

2022年の夏に、私の最後の師匠がお亡くなりになりました。
その年は、春から時々私のところまで歩いてみえて、あれやこれやと小一時間ばかりお話してくださいました。
穏やかな語り口で、日本各地の植物の事や、いくつもの新しい品種を作り出した武勇伝。
それに、遠く江戸から手渡しで伝えられてきた日本人の、植物に対する情熱も。

そしてこうもおっしゃっていました。

こうしてあなたに色々と話しているけど、もう時代が変わったよなぁ。
草木の声を聞かない人が増えたよなぁ。
教える人もいないし、教えられる人も、もういないんじゃないか?
寂しくなるね。

訃報

とても心に残った話でした。
草木の声。
そうそう、昔私も最初のころ、師匠からそう言われてました。
「草木の声を聞きなさい。聞こえるまで聞きなさい。」
当時は良く分らなかったんですが、今は胸が痛いほどわかります。
それはまるで、植育の究極だと思います。

さてその日から八日後、一本の電話。
奥様から真っ先に伝えられた訃報でした。
あとでご家族とお話していて分かったことがあります。

その年の三月以降、師匠はとても歩ける状態ではなかったというのです。
なぜ何度も何度も、徒歩で片道三十分の我が家までいらっしゃったのか。
帰りに車を出しますと申し出ても、いつも固辞され、健康のためだからとニコッとされる。
頑固でしたね、職人気質でした。
そして最後の最後まで、私に手渡して下すった。
胸がいっぱいです。

手渡された命のバトン

こうしてあなたに色々と話しているけど、もう時代が変わったよなぁ。
草木の声を聞かない人が増えたよなぁ。
教える人もいないし、教えられる人も、もういないんじゃないか?
寂しくなるね。

師匠の言葉が、頭から離れませんでした。
そして今年になってから、ふと思ったんです。
草木の声を聞く方法のバトン、私なりに手渡していくべきなんじゃないかって。
つまりそれが、師匠への、そしてまた私を支え学ばせてくれた植物達への恩返しでもあるのです。

おいで下すった皆さまへ

そんなわけで、当ブログでは、先に書きました「植物となかよくなる方法」に、スパイスとして、私が手渡されてきた古い形の日本園芸の精神「草木の声を聞くこと」をたまに織り交ぜつつ綴ります。

どうぞゆるりとお付き合い願えますれば、幸いです。

尚、私がこれまでどういう実績があるのか等、運営者情報に記しました。
ご興味ある方はご覧くださいませ。

最新記事へは、こちらをクリックされてください。
ラベンダーの花と、愛犬