☆この時期にしか見られない花たち
ナニワズの雄花を探して
先日、「朝4時半の森林浴」と言う記事を書きました。
そこに、ナニワズの雌花はあったんですが、雄花は見つけられなかった。
そこで再び、森散歩持してきました。
春の妖精
春早い広葉樹の森の中。
他の草や木の葉が広がって、森の中が暗くなる前。
そこに一足先に花をつける植物たちが居ます。
そういう植物達を、春植物とか、春の妖精とか、スプリング・エフェメラル等と呼びます。
ここでは分かりやすく、「春の妖精」と呼ぶことにします。
この春の妖精たちは、目的がはっきりしています。
まず、落ち葉で覆われた栄養豊かな森の中。
そこがまだ、森が茂らずに明るい春先に、思いっきり光合成をして栄養を蓄えるのが春の妖精たちなんです。
次に、春先ですから受粉にやって来てくれる虫たちが活動を始める時期でもあります。
そこで、受粉のライバルとなる他の植物達よりも早く花を咲かせることで、効率よく子孫を残す戦略を立てたのが、春の妖精たち。
また落ち葉の上にポツンと咲く花は、目立ちますしね。
最後に、これも大きな特徴なんです。
とっとと受粉を済ませて、早めに種をまいて。
そして森の中で他の植物達が生い茂り、また頭上の木々がびっしりと葉をつける春の終わりから夏の初めには、森の中は暗くなります。
こうなると、、、。
光合成の効率も悪くなるんです。
だから、春の妖精たちは夏の初めまでには地上部だけを枯らして、休むんです。
体力温存ですね。
こういう特徴を持つ春の妖精たち。
なんとなくイメージできましたでしょうか?
ナニワズの雄花、発見!
さてそんな春の妖精たちの代表の一つ、ナニワズ。
今回は見つけられました。
こちらが、雄花です。
雌花と並べてみましょうか。
こちらが雌花。
花の中央に、黄色いオシベが見えているのが雄花で、薄い黄色のメシベが見えているのが雌花です。
パッと見は同じ感じなので、虫眼鏡があると重宝します。
虫媒花なので、お客様ご来店
そのナニワズを見ていたら、お客さんがやってきました。
おそらく、、ですが、、、ブドウスカシバ、、かな??、、、。
う~~ん、もしかして、、、違うかも、、、。
受粉の現場からの報告でした。
エゾエンゴサク
こちらも春らしい花ですよね、エゾエンゴサク。
漢字で書くと、蝦夷延胡索。
地面の中に、塊茎という茎が丸く太くなった部分があるんです。
塊茎と言うのは、分かりやすく言えばジャガイモも塊茎です。
あんな感じ。
エゾエンゴサクの塊茎は、大きくて1cmぐらいですかね。
花、きれいでしょ。
カタクリ
カタクリが、ついに咲きました。
うつむいて咲くこの奥ゆかしさ。
これから一気に、この森でもあちこちにこの薄紫の花が咲いてきますね。
楽しみな開化の始まりです。
☆こちらも、春の妖精
森からの帰路。
木と木が擦れあうような音がしたので、横を見ると、至近距離で。
かわいいでしょう♪
5歩くらい離れた距離で。
今朝、北海道に桜前線が上陸したというニュースが流れていました。
いよいよ、北海道も春本番となります。
ということで本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐