☆春彼岸の中日
さて今日は、二至二分の内の、春分です。
秋のお彼岸でお話ししたのと真逆。
同じのはここ、太陽が真東から昇り、真西に沈む特別な日だということ。
そして春分は、これからは日一日と夏至にむけて、昼が長くなって行きます。
本格的な春の訪れを感じさせる「春のお彼岸」は、この春分の日を中心に、前後7日間のことをいいます。
天文の方で言いますと、地球から見て太陽が、北回帰線と南回帰線のちょうど中間、つまり赤道の真上にある日という事です。
☆お彼岸の話②
半年前の秋分の日に、お彼岸について書きましたが、今日はその補足です。
これは仏教の言葉です。
それで、現世、つまり私たちが生きているこの世界を別名、此岸(しがん)と呼びます。
大きな川の、こちら側の岸辺と言う意味です。
一方、あの世、これを亡くなった後で暮らす世界のことを、彼岸(ひがん)と呼ぶのです。
この此岸を昼に見立てて、そして彼岸を夜に見立てて。
この二つが等しくなる春分と秋分は、此岸と彼岸が最も近づく期間という事で、それぞれ7日間を「お彼岸」と呼び、ご先祖を供養するためにお墓参りするという習慣が生まれたのです。
それともう一つ。
此岸は、この世ということで、「迷い」を象徴します。
彼岸は、あの世ということで、迷いから解き放された「悟り」を象徴します。
どうも「迷い」が「悟り」に近づくこの時に、感謝をもって供養をすれば、その人もいずれ極楽浄土へ行けるという意味もあるようですね。
転じて、春分の日には、特に「自然をたたえて、全ての生き物を慈しもう。」という意味合いも込められているようです。
太陽の運行に敬意をもって願いを込める、この事に私はやはり、仏教だけでなく日本古来の自然崇拝の影響があるように思えてなりません。
皆さんは、どう思われますか?
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き春分の一日をお過ごしくださいませ💐