☆不忍池の風景
・上野にて
先月の話です。
東京に行った折、上野の不忍池にちょっと立ち寄りました。
そこには、思いがけず、蓮の花が咲いていました。
実際こうしてじっくり見るのは人生初めて。
とてもキレイだったんですよ!
・蓮と仏教
水中の泥の中に根を張って、そこから水面に葉を広げて。
時期になると、淡い桃色の花を咲かせる。
この様子から蓮は、菩薩や如来を表す花として位置づけられています。
泥を私たちの住む世の中に見立て、そこから汚れの無い花を水上に咲かせる不思議さを仏様に。
凄いですよね、自然風景に宗教性を持たせる。
そういう感性が、、、感性と言って良いものかどうか、、、お気に障ったらごめんなさい。
そういう思いが、東洋の自然観を良くあらわしていますよね。自然に寄り添って、内側を語るだなんて。
さて不忍池に浮かぶ蓮、風に揺られておだやかにユラユラ。
そんな風景になんとも心落ち着くひとときを過ごせました。
こういった「ゆらぎ」にも、極楽浄土にみたてた安らぎを感じ取ったのでしょうね、本当に凄い。
そしてやんわりと、こういう考えも込められているとのことでした。その考えとは、「仏さまは、汚れた私たちの世界であっても、しっかりつながって下さってますよ。」
そんな、昔々のお坊さんの思いを、秘めた植物なんですね。
そんなことを考えながら、眺めながら。
暑い上野、不忍池で30分ほど居りました。
とても良い時間でありました。