珍しいアブの、ご来訪

ハセガワキイロアブ ささやかな発見
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☆サワラに集まる虫たち

サワラを舐める??

どうも、気になりだしたらキリがありません。
我が家の家の前のサワラの木に、虫たちがこっそり集まっている事に気づいてからは、朝晩の観察が日課になってます。

一見凶暴そうな黄色と黒の縞模様のテカテカした蜂に驚きはしたものの、よくよく調べてみるとドロバチという益虫であったりして、これが結構面白いんです。
じっと見てると、サワラの葉を懸命に舐めて回ってる。

多分ですが、サワラの葉の表面の精油成分か何かが昆虫たちを惹きつけるようですね。
とにかくみんな、無我夢中と言った感じでしたよ。

ちなみにサワラの葉っぱの精油成分には、以下があります。
①、カレン:甘く刺激性のある香り
②、ピネン:針葉樹特有の香り成分。松ヤニなどに多い。
③、ミルセン:人にとって心地よい香り(虫にはどう感じられるのでしょうか?)
④、酢酸ボルニル:葉の香りの主成分。人が感じる森の香りとは、これを指す。
⑤、ピシフェリン酸:無味無臭。物の腐敗を防ぐ抗酸化作用が強い。また喘息の原因となる家ダニ(ヒヨウダニ)への殺ダニ効果が強い。
ドロバチ

ウシアブ

無防備でいると、サッと人の血を吸いに来るウシアブも、サワラの葉に夢中。
私の血よりもサワラの葉に興味津々の御様子。

ちなみのこのウシアブ。
自由に飛んでいるとサッとやってきてチクリと血を吸うのですが、こちらが捕まえようものならもう降参。
ウシアブの口に私の皮膚をくっつけてもまったく血を吸う気配も気力もありません。
なので素手で捕まえて安心安全、平気です。

私はこのウシアブを、幼稚園児の頃から捕まえて遊んでました。
自由にさせとくと暴れるけれど、捕まえてみると借りてきた猫のようにおとなしいだなんて、どこかの非行少年と同じだなぁと思うのです。

飛行アブ
捕えてみれば
借りた猫
ウシアブ

ハセガワキイロアブ?

全身が黄色いアブ出現!

そして驚いたのはこちらです。
これまでも居たのかもしれませんが、最近私が昆虫にも興味を持ったので目に留まったのかもしれません。
何と全身が黄色い、アブ。
ハセガワキイロアブ
凄くゆっくり歩いていまして、スマホ撮影していても全然気にせずサワラを舐めていました。
ハセガワキイロアブ

よほど美味しいのでしょう。
一心不乱に舐めていまして、なんと2時間も半径20cm以内の円の中を探っていました。
ハセガワキイロアブ

そこで、この珍しい色をしたアブは、何という名前だろうと思い調べてみたんです。
おそらく、ハセガワキイロアブか、ホルバートアブ。
このどちらかだろうというのが私の結論です。

ただ、めんどくさいのは、ハセガワキイロアブも、ホルバートアブも、見た目では判断しづらいんですって。
そこでなんとか、ハセガワキイロアブの文献を見つけて照らし合わせてみたんです。
もしこれがハセガワキイロアブだった場合、目の形からしてオスであることには間違いありませんでした。

ちなみにハセガワキイロアブというのは、1978年に岩手県で長谷川勉さんが発見した新種のアブの事です。
寒い地方の湿り気の多い土地に居るんですって。
おとなしくて、鮮やかなアブでありました。
ハセガワキイロアブ

おまけ~複眼

このサワラには、私は夏場、毎朝水をあげるのです。
なので葉も濡れていて、アブも好む環境になっているのかもしれません。

それでこのアブも、私の水まきで体が濡れていました。
ハセガワキイロアブ
この写真。
目の所に水滴が一粒残っていますよね。
これがそうです。

そしてその夜。
この写真を見返していて気づきました。
アップすると、水滴がレンズになって、複眼クッキリ。
なんだか嬉しい発見でありました。
ハセガワキイロアブ 
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
ささやかな発見
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