キャベツについて考えてみる

キャベツ 喫茶~言の葉
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☆年末のお買い物事情

キャベツ高騰

健康を維持するためには、やはり新鮮な野菜は必要不可欠です。
どうしても年末年始には、こういうものが不足しがちですので、今日は野菜を仕入れに行ってきました。

根菜類と呼ばれる、土の中で育つ野菜はまぁお安いのです。
ところが、葉物類と呼ばれる、土の上で育つ野菜がまぁ目が飛び出すぐらいに高い。

幼稚園の年中さんの頭ほどのキャベツが、なんと639円!
なんと嘆かわしい。
わざわざ野菜の安い店に遠出して行ったのに、おめおめと葉物類をあきらめて帰宅したところです。

食品高騰の理由

キャベツがなぜこんなに高くなっているかと申しますと、夏場の高温です。
土の上で育つ野菜が、軒並み熱にやられて育ちが悪かったことが原因。
しかも上手く育たないものも多かったみたいで、数が少ない上に小さくしか育たなかったのだそうです。
キャベツ

この高温の影響は、昔は物価の優等生と呼ばれた卵に対してもそうで、鶏が夏の高温でバテて卵の生産量が落ち、値段が吊り上がってきています。
たまご
そしてロシアのウクライナ侵攻で、ウクライナから鶏のエサ(飼料)がこれまでのように輸入できなくなったことも原因。
更に、昔は無かった高原性鳥インフルエンザというのも、得体が知れずに時折日本にやって来て養鶏業者を苦しめています。
にわとり

タコも高騰していますが、こちらはタコを食べる習慣のなかった外国に、日本の業者たちがタコ食の文化を輸出したために、外国でのタコ需要が高まり、日本に輸入されるタコが激減しているという事情が大きいそうで。
お寿司
海外で商売することが結局は日本の食卓へ悪影響として直撃しているわけです。
タコのボイル

このように気候が変わるというのは、また国際情勢は、私達の生活に大きな影響を与えます。
なので気象問題や国際情勢については、子供達を守るという意味でも、私達はもっと興味を持たないと、本当にかなり近い未来に世界は破局を迎えるという事も現実味を帯びてきていますね、怖い事です。
そしてこんな大切なことを子供の頃から教えない教育というのは本当に問題だなと、元教育者としては胸を痛めております。
どうにかなりませんでしょうか?
今の教育。
食材

☆余談ながら胃腸薬の話

キャベツ好きという事もありますが、、、

さて結局、キャベツを買わなかった我が家ですが、年末年始を迎えるのにちょっと困っています。
その理由は我が家の献立に、キャベツが重要な働きをしているからです。

私が料理が好きという事もあり、一年の内、夕食の約半分近くは私が作っています。
そして私が作るにせよ、嫁さんが作るにせよ、キャベツの千切りは少しでも添えたいのですよね。
しかも食べる時は基本的にドレッシングは使いません。
キャベツ

人類の進化

人の免疫系の重要なポイントは、いかに腸の健康を保つかにかかっています。
これはどういうことかと申しますと、生命の発生に関わってくる問題です。
受精卵が分裂して最初にできるのが「腸」です。
そこで神経系が発達して、次にできるのが「脳」なんですよね。
とても昔々の話ですが、人類の古く遠い祖先は「腸のような生命体」でした。

これは私が勝手に申し上げていることではありませんで、発生学の常識だそうです。
19世紀のドイツの生物学者であるエルンスト・ヘッケルや、数理進化研究の第一人者であるアンドレアス・ヴァーグナー、そしてハーバード大学の進化人類学者であるダニエル・E・リーバマンといった錚々たる研究者たちが発表している事でもあります。
それを知って以来私は、ミミズを見る目が変わりました。
いえ、ミミズは関係ないですけどね、人類とは。

それで話を戻しましてキャベツなんですが、これが消化器官に良いのです。
人類進化

効能

キャベツのビタミンUは、胃粘膜を保護してくれて、胃の健康を保ってくれます。
胃と腸は連携しあって食べ物の消化吸収を助けてくれますので、胃の健康は腸の健康に直結します。
また、多く含まれている食物繊維が、腸内環境を整えてくれます。
さらに、ビタミンCを筆頭に含まれる抗酸化物質が、体の中に起こっている炎症を抑えてくれる働きをしてくれるのです。

こういう事もあって、我が家では、キャベツを意識して食べるようにしているのです。
キャベツ

ところで1940年代のアメリカで、胃潰瘍に対してキャベツジュースが大変良い効果を示していることが研究者によって証明されました。
そこで分かったのが、キャベツが含んでいるビタミンUです。
正確にはこれはビタミンではなく、S-メチルメチオニンという物質なのですが、これが胃潰瘍に良いという事が分かったんですね。

そこからあの胃腸薬、キャベジンが開発されたのです。
それで、キャベツが高騰してるなら、せめて毎食後キャベジンを飲んでやろうと(科学的根拠もなく)薬箱を開いてみたのですが、我が家で常備していた胃腸薬は第一三協胃腸薬でした、ちゃんちゃん。
キャベジン

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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