☆盆の入り
父が去って初めての盂蘭盆会。
本来ならば、焙烙(ほうろく)や苧殻(おがら)で行うのですが、個人的に思い入れのある皿を用いて。
陽が沈んだ後、静かに火を灯しました。
なかなか数奇な運命に翻弄された父の人生と、私の時間。
最後の病床で、苦しい息遣いの合間に、小さく私の名を呼んでくれた。
この灯りを頼りに、魂がわずかの間、帰って来てくれるという風習。
日本人が積み重ねてきた、こういうご先祖様に対する姿勢が、私は好きです。
忙しさに、忘れてはいませんか?
こういう思い。
こういう時間。
去った人の面影。


