☆アイと言う植物
・歴史あるアイ
藍染に使われる植物が、アイです。
日本には、古墳時代(6世紀)ごろに中国大陸から伝わってきました。
それが、江戸時代には一大産業になり、紺屋(こうや)などの染色業を成り立たせました。
落語などに残る噺で、紺屋高尾(こうやたかお)があります。
私なぞはこの噺が大好きでして。
そこから、あれこれ調べて行って、このアイに興味をもつようになったんです。
・薬としてのアイ
さてこのアイ。
漢方薬でもあるんですね。
葉が、かつては解熱や解毒に用いられたそうです。
・藍染で得られる効果
それに、藍染めの原料植物。
これは現在日本に数名しかいない藍師。
そのうちのお一人、篠原さんから直接伺った話なんですが。
藍染とは、ただ単に繊維に色を付けるだけじゃないという事なんですね。
これはどういうことかと申しますと。
アイの色素が繊維を包むことによって、その繊維が強化されるという事らしいです。
つまり。
かなりヘタって、もう捨てようかと思っている思い出のTシャツ。
これなんかを藍染にしますと、普通に着られるまでに復活できるんです。
また、新しい衣類では、その寿命が延びるということなんですね。
これって、凄いですよね。
更に、藍染めにした衣類には防虫効果がありまして。
やぶ蚊やアブなどが寄ってこないという効果もあるんです。
ますます、凄い。
そして昨年(2022)でした。
アイのエキスについて。
このエキスが、新型コロナ(Covid-19)ウイルスに対して、効果がある!
そう、国際学会で発表されました。
これはどういうことかと申しますと。
アイエキスが、ウイルスのヒト細胞への侵入を防ぐというんです。
さて、この発見。
これは、東北薬科大学と富山大学と近畿大学、そして神戸大学の共同研究によるものです。
世界を大混乱に陥れた新型コロナウイルス予防に、アイだなんて。
嬉しかったですね、色んな意味で。
☆余談~藍染めについて
また明日にでも書こうとは思いますが、藍染め。
これは、アイの葉の発酵などを経て行われることが多いです。
そして、一度ではなく、二度三度と重ねて染めて成分を繊維に沁み込ませるのですが。
藍師の篠原さんによると、お素人さんほど、濃く染めたがるらしいです。
ええ、言われて納得。
私もそんなにあれこれ効果もあるなら、なるべく濃く染めたい!
しかし、藍染を極めるほど、薄くあっさりと染めたくなってくるんだそうです。
その味わいが、たまらないんだとか。
私もいつかその心境に達したいものですが、今はとにかく濃く染めたい。
どうせなら、もっと、より、濃く!!
どうにも困ったものですね。
では、次回、私が自宅の鉢植えで育てているアイのご報告をさせていただきます。
なお、そんなに多量ではありませんので、見て育てて楽しむ程度のものです。
最後までお読み下すってありがとうございました。
今日が佳い日でありますように💐