☆心身に沁みる楽しみ方
娘の手土産
先日、娘が短い間、帰省して来ました。
その夜に、私の父の初盆も兼ねて(もうお盆は過ぎ去っておりましたが)線香花火をしました。
最近では国産の線香花火が大変少なくなってきましたので寂しい限りですが、娘がお土産にとくれたのが、福岡産の純国産線香花火。
福岡でしたら本来は、藁の先に黒い火薬のついた「すぼ手」の線香花火のはずなのですが。
時代でしょうね、色鮮やかな紙縒りの「長手」でありました。
私が線香花火を好きな理由
もう私は線香花火が大好きなのでありまして、理由は簡単。
子供にも買える安い花火でありましたし、私が子供の頃は確か10円で15~20本は買えたと覚えています。
またその安く手に入る花火でありながら、長い時間きちんと燃やし尽くすには技術も必要なんですね。
最後の散り菊まできっちり終わらせてあげるのが、線香花火への礼儀だなんて信じておりましたもので。
もうおしゃべりしたり、脇目を振ったり、動いたりするとポトリと落ちてお仕舞いになる訳です。
ですので、火をつけるまではおしゃべりしてようが、はしゃごうが自由なわけです。
ところが、花火に火を点けますともう一点集中でジッと火花を見る。
そうしてなるべく最後まできれいに燃やし尽くしてあげるのは、まるで線香花火との会話の様でしたね。
線香花火、五種の花
西日本で広く好まれていたすぼ手の線香花火は、軸がしっかりしているからでしょうか、やや斜め上に向けて持つのが長持ちさせるコツです。
そして東日本で昔から好まれた長手は斜め下に向けて持つのがコツ。
それで今回の福岡産の長手は、福岡産という事で敢えて斜め上45度に向けて持ってみました。
長手ですから邪道な持ち方なのですが、けっこう最後まできれいに燃えてくれましたよ。
花火をしながら片手で撮影しましたので、良いシャッターチャンスは随分と逃しましたが、ほんのお慰みとしてご覧ください。
蕾
まずは点火して最初にできるのが、赤い火玉。
これを蕾(つぼみ)と呼びます。
火薬が燃えて、中に泡ができて細かく破裂していますので、蕾はフルフルと震えます。
ここが線香花火が見事に咲く基本ですから、蕾を大事に育てます。
牡丹
蕾がさらに熱を帯びてくると、蕾の表面が小さく破裂を始めます。
この時にごく少量の熱を持った火薬が飛び出して散るのを、牡丹(ぼたん)と呼びます。
あっちにパッ。
こっちにパッ。
そっちにパッ。
という感じで。
松葉
牡丹の段階が進みますと、火花の勢いも最高潮となりまして、四方八方に賑やかに飛び散り始めます。
この段階を、松葉(まつば)と呼びます。
パセリの様でもありますよね。
この松葉が、線香花火の最高潮です。
柳
松葉の段階が終わると、火花はスッ、、スッ、、と下に向かって細長く落ちていくようになります。
これが、柳(やなぎ)です。
火の勢いは衰えつつあるので、なんとも言えないもの悲しささえ感じる美しさであります。
散り菊
最後は、柳から静かに、散り菊へと移って行きます。
火玉の勢いはすっかり衰え、花びらが一枚一枚散るように、か細い火花がチリッ、、、チリッ、、、と舞い落ちます。
やがて火玉は完全に燃え尽き、一本の線香花火は終わりを迎えます。
ここまで上手に咲かせるために、ただひたすらに線香花火に集中する短い時間。
これはある意味、手軽なマインドフルネス(今この時の体験に意識を集中し、あれこれと考えずにただ見つめる事により、集中力や自己肯定、そしてストレス軽減の効果を得る)とも言えるわけで、花火の中でも特に線香花火だけが持つ効能だと、私は思います。
(気を抜けば、最後まで燃えない事もある花火ですから)
お疲れ気味の方に、是非、線香花火をお薦めします。
ちなみに今日の札幌は、長袖長ズボンが必要な気候。
ストーブ、こたつ、そんな準備をそろそろ進めないといけない季節に入りつつあるようです。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
一日二本の記事を書きました今日、もう夜ですね。
どうぞ皆さま、佳き夜をお過ごしくださいませ💐😊


