☆食用菊を頂きつつ
舌状花と筒状花
昨日書いた「食用菊と、我が家重陽の節句」ですが、菊酒の中に入れるのは、「菊の花びら」と書きましたが、正確には間違いです。
今日は軽目にそんな話を致します。
菊酒に私が浮かべた黄色い花びら、、、これは本当は花びらではありません。
この一枚自体が一つの舌状花という花なのです。
舌のような形をしておりますので、舌状花(ぜつじょうか)と言います。
ご覧ください。
大変見えづらいですが、、、広く黄色い部分の付け根にチョンと見えるのがメシベです。
そして菊の中央に集まった「毛」の様な部分。
これが、たくさんの筒状の花、いわゆる筒状花(つつじょうか)が集まった部分です。

食用菊をむしりながら、少しずつ食べてみました。
いかがでしょう。
真ん中の部分が、たくさんの筒状の花が集まったものだとお分かりいただけましたでしょうか?
ヒマワリで見てみると、、、
この筒状花一つ一つにオシベとメシベがあり、それぞれに受粉して種を付けるのです。
これは同じキク科のヒマワリをイメージしていただければわかりやすいです。
ミツバチなどが、中央にある筒状花から花粉を集めます。
その時に筒状花が受粉するのです。
そして花が終わった後には、筒状花一つ一つの跡に、種が作られます。
つまりこれが、キク科植物の花の作りです。
当然、菊の花も同じ作りだという事です。
頭状花序(頭状花)
つまり私が重陽の節句に頂いた菊の花は、、、
花びらにみえる舌状花。
それにオシベメシベにみえる筒状花。
この二種類の花が集まって、一つの花にみえるように菊の軸に付いているという訳なのです。
こういった、キク科の「沢山の花が集まって、一つの花の形をとる」ものを、頭状花序(とうじょうかじょ)と言います。
これはキク科のコスモスでもそうですので、是非、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、親子で虫メガネとピンセットで、お庭のコスモスの頭状花序を丁寧に分解してみてください。
お子さんの好奇心も刺激されますし、理科好きの子に育ってくれるかもしれません。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

