植物も動物も、もとは同じ生き物だったという話②

植物細胞 命の不思議
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☆植物と動物は、いつ生まれたのだろう?

昨日は、地球上全生物共通のご先祖様について書きました。
※「もとは同じ生き物だった話①」はこちら

今日はひきつづき生き物の話です。
植物はいつ生まれたのか?
動物はいつ生まれたのか?
そんなことについて、簡単に書き進めます。

・全てが生まれる前の「履歴書」ってあるのかな?

この宇宙全体が生まれたのが、138億年前。
う~ん、、私なんかこの学説聞いて、、では139億年前はどうだったの?なんて思うんですが、考えちゃいけない領域なんですかね。
これについては、東京大学の佐藤勝彦名誉教授が、「宇宙が始まる瞬間の状態はこうだったんだ」という説を発表してらっしゃいますが、その前はどうだったんだろう??って私、思うんです。

なんかあれですね、私たちが生まれる前の自分に思いを馳せている感じ。
もともとの自分って、母親の細胞の一つと、父親の細胞のどれかが協力し合って形作られたんですから。
じゃあその母親の細胞のあの時の一つは確かに自分なわけで、その前後両隣に並んでた母親の細胞は自分ではないんです。
父親の細胞も同じ。
でももともと二つの自分になろうとしてるモノが協力して、今の自分ができている。

このように。
宇宙の始まりの前も、自分の始まりの前も、同じくらい不思議だと思うのです。
いったい、何なのだろう??
DNA イラスト
※写真は、DNAのイメージです。https://www.photo-ac.com/

・地球が生まれてからLUCAまでの「履歴書」

宇宙が生まれたのが138億年前。
そこに、この地球が誕生したのが約46億年前だといいます。
書いてて、全然ピンと来ないです。
46億年ですって。

雑に書きますが、おおよそ40億年前には(※違う説もあります)、あのLUCA(昨日の記事の、アレです。)がいたと言います。
ということは、地球ができてだいたい6億年の間に生命の基本ができて、その後の筋道が立ったんですね。

この6億年間で、めちゃくちゃ簡単な一個だけの細胞でウゾウゾウゾともがく小さな何かが生まれたんです。
植物でも動物でも菌類でもない何か、が。

そうして少しずつ進化していったのですね。多分その時の地球環境の変化も関係しているのだろうけど。

そしてそのウゾウゾウゾの最後に進化したのが、LUCAなんですね。
それが40億年前の事。
微生物
※写真は、微生物のイメージです。https://www.photo-ac.com/

・LUCAから植物までの「履歴書」

次に、植物についてみて行きましょう。
この地球に植物が現れたのは、いつ頃なのだろう?ということについて。

現時点で、一番古い植物の痕跡が見つかった場所が、南アフリカです。
これが、だいたい34億年前の化石で、植物と言える特徴を備えたものらしいです。
既に地球ができてから12億年後には、植物ができていたみたいですね。
(※違う説もあります)

LUCAから別れたその植物の祖先がまた小さいもので、1mm以下だったと言います。
それも、細胞一個の生き物で、ちゃんと今の植物みたいに光を受けて栄養をつくり出していたというんですから立派なものです。

やがて動物よりも先に陸上に進出。
ここでも独自の進化が進み、私たちが暮らせるような地上へと世界も変わって行きました。

ここを始まりとして細胞が集まり、やがては根や茎に葉や花という部分を持つものが生まれて行くんですね。
植物細胞
※写真は、植物細胞のイメージです。https://www.photo-ac.com/

・LUCAから菌類までの「履歴書」

LUCAから来た流れは、ざっと34億年前に、植物ともう一つに分かれました。
(とはいうものの、今の植物を想像してはいけません。もっと単純な細胞です。)
その「もう一方」が、約10億年前に分かれたのが菌類だと言います。
これはカナダ北部で発見された化石から特定されたものです。

その後菌類は細かく枝分かれして沢山の進化をしてきました。
実際地球上を支配しているのは、動物でも植物でもなく、もちろんヒトでもなく、菌類だというのが多くの科学者の認めるところらしいです。

菌類がいなければ、自然界で植物が繫栄できない。
植物があちこちに生えていなければ、動物は生きて行かれない。
植物や動物がいなければ、ヒトは生きて行かれない。
こんな単純明快な理由からです。

ただこの項目は、色んな方面から研究が進んでおり、今後大きく変わるかもしれません。
今回こういう風にまとめましたが、新しく信頼できる資料に出会ったら、そのつど書き換えて行きますね。
アオカビ
※写真は、胞のイメージです。https://www.photo-ac.com/

・LUCAから動物までの「履歴書」

さて動物はといいますと、ぐっと今に近くなって、、、近くなってと言っても大昔には違いないのですが7億年前。(※違う説もあります)
こちらも、いまでいうゾウリムシみたいな、一個の細胞でできた自力で動き回るものだったみたいです。

まずは海中で栄え、進化も進んで陸上へも進出。
始めに植物が上陸し環境を安定させてから、動物が上陸しました。
それから陸上でも進化を続けています。
動物細胞
※写真は、動物骨細胞のイメージです。https://www.photo-ac.com/

☆まとめ~命の履歴書

簡単に書くつもりが、思わず長くなってしまいました。
それではまとめです。

①約138億年前~宇宙誕生
②約46億年前~地球誕生
③約40億年前~地球に現存するすべての生命共通祖先LUCA
④約34億年前~LUCAから植物が枝分かれした(単細胞生物の形で)
⑤約10億年前~LUCAからの流れから、菌類が枝分かれした
⑥約7億年前~LUCAからの流れから、動物が枝分かれした
⑦約400万年前~動物の中から、人類が枝分かれした

ものすごくおおざっぱな書き方をしました。
そして学説もそれぞれ微妙に違ったりしてますので、こういう場合おおざっぱが一番です!
というわけで、みなさんもこの記事をおおざっぱに信じてください。

ただ、このポイントはしっかり押さえてくださいね。
それは、植物の発生時期と、人類の発生時期です。
つまり、こうです。
これから大事なことを書きます。

「人類は、植物がこの地球をほぼ覆いつくしていた時期に発生した!」

植物がなぜ、ヒトを癒す効果を持つのか。
その答えがここにあるのです。
緑の命 初回タイトルロゴ

長くなりました。
ごめんなさい。
本日は、ここまで。

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
命の不思議
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