コンペイトウの花

ミゾソバ ささやかな発見
この記事は約3分で読めます。

☆ミゾソバ

子供達と

昨日は保育園児さんたちの自然活動の一環として川活動をしてきました。
もう皆さんにお見せしたいほどの良い表情ばかり。
こういう写真はブログには載せられないので、なんとも歯がゆいですが文章でお察しください。
自然の中で、子供達は本当の生命力を培います。

さて、昨日印象的だった子の一人にAちゃんがいました。
とにかく消極的。
現場に来た時から目立っていました。

そして、最初は川にも入りたくない、しゃべるのも嫌。
みんなと一緒に行動するのも気に入らない。
私と目も合わせたくない。

そこで少し離れたところで、Aちゃんに見えるように一人楽しそうに草遊びを始めたのは、私のズルさ。
使った草は、エノコログサ。
ほらね、Aちゃん、私をじっと観察してる。
本気で楽しく草で遊んでる61歳なんぞ、そうそうお目にかかれますまいて。

そんなAちゃんが30分後には私の手をしっかりつかんできて、あのお花見たい!カニをさがしたい!ガマの穂に触ってみたい!川のもう少し深いとこに連れてって!!などもう数えきれないくらいのリクエスト。
帰り際は、何度も私の所へやって来て、また遊ぼうね、また来てねと最後はハイタッチまで。

こういう子供たちが未来へと歩いていくのです。
ああ、こういう瞬間にふれあえて、私はしあわせだなぁと思うこの頃です。

コンペイトウみたいな花

もちろん、たくさんの園児さんたちが居たのですが、、全員で16名ぐらいでした。
フリータイムの時に私の所へ5名がやってきて、川の上流のほうに歩いてみたいというのです。

昨日の川は、園児が活動をする場所だけ開けていて、あとは2mほどのアシがジャングルみたいになってるところでした。
まぁそう言うリクエストなら、自分が園児だったら絶対する!と思っていたので、上流下流へ各20mは下調べ済み。

2ヶ所ほど園児のヘソあたりまで深くなるところがありますが、ライフジャケットを着ていて、流れもゆるやかなので、よ~~し行くぞ~~と盛り上がりました。
当然私一人ではいざという時に子供達全員に対処できないこともありますので、私と園児5名それに保育士さん1名のチームを組んで、出発!

草をかき分け探検隊。
進め進めと探検隊。

するとAちゃんが川辺の小さな草に気づいたようで、私の袖を引っ張りました。
あれなあに?
ミゾソバでした。

コンペイトウみたいでしょと伝えたら、もう目がキラキラ。
ミゾソバ

ミゾソバ

日本で普通に、水辺で見られる野草です。
花がコンペイトウに似て、とてもかわいい。

私達多くの大人は、花屋さんで売られている、売るために作られた花に惹かれるものです。
ところが子供達にはそういうフィルターはまだかかっていません。
好きなものは好き。
気になるものは気になる。
Aちゃんは、草をかき分けかき分け進んだ先の川辺の野草がたいそう気に入った御様子。
一輪摘んであげたら、胸ポケットに最後まで大事そうに挿していてくれました。

ミゾソバは春から夏にかけて地面を這うように育ち、秋になって急に立ち上がって花を咲かせる植物です。
そして、水の中の栄養がやや多めの場所を好みますので、これが生えている川の水質はそうなんだと分かります。
それと、葉が牛の額に似ているのでウシノヒタイと呼ばれることもあるのです。

最後のハイタッチのあと、「ミゾソバかわいいよね」って言ってくれたAちゃん。
あれから一日経ちましたが、私は今朝も気分上々であります。
ありがとう、Aちゃん。
秋の雲

ということで、本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございます。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
ささやかな発見
シェアする
KAZUHIKOをフォローする
タイトルとURLをコピーしました