☆スコップか、シャベルか。
スコップとシャベル。
元々は同じ意味らしいんですが、シャベルが英語なのに対し、スコップがオランダ語。
しかも日本では、昭和29年に日本産業規格(JIS)が、先端の部分に足をかけることができるようにた水平になっているのをシャベル。
足がかけられないよう丸みを帯びているのがスコップとしました。
ところが、です。
このスコップとシャベルの名前が、西日本と東日本で真逆になっているというのですから、ややこしや、ややこしや。
まず西日本では大型のものをシャベルといい、小型のものをスコップと表現することが多く。
東日本では大型のものをスコップといい、小型のものをシャベルと言う場合が多いと言います。
私は元々西日本の人間で、人生の後半が東日本の人間ですから困ったんです。
それと、足をかける場所がなく、大型のアレをショベルカー(シャベル・カー)と言うのだから、もうJISさん、説明して!という感じであります。
余談ながら、小型で足をかけるほどでもないのがこちら。
これは、移植ゴテと呼ばれています。
☆剣先スコップ
ところで、剣先スコップというシャベルがあります。
先端がこうなっているものです。
平らな部分に足をかけて、土を掘ったり移動させたり耕したりできるスコップ(シャベル)。
これですが、私がこの道に入った年に、師匠から質問されました。
「お前、これはどういう道具だか分かるかい?」
掘る。
移動させる。
耕す。
私の答えは3つとも不正解。
そして当時の私には、この3回答以外、もう出て来ませんでした。
ギブアップです。
その時の師匠の解答が衝撃だったんです。
「これはね、土を切る道具だ。
まず刃物として、最初に土を切らなければいけない。
だから切れ味が大事なんだ。」
なるほどです。
先端のにぶい剣先スコップは、作業をしていても疲れるばかりで効率が悪い。
だから先端の手入れが大事なんですね。
冬を前に道具仕舞いをする時には、ちゃんと研いで錆びないように油を塗って保管してました。
これが刃物と思うだけで、扱いもずいぶん変わってくるので、自分でも驚いたものでした。
☆剣先スコップを買う時
これは、先日行ったホームセンターで撮影したもの。
さて皆さんなら、このうちどれが一番良い剣先スコップだと思いますか?
見た目で選ぶか機能で選ぶかですが、やはりまず、道具は機能第一だという事です。
お値段は横に置いておいて。
さて、どれが一番でしょう?
という事で、本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐