目を通した、いろんな情報の世界

五感 緑の癒し
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☆情報化社会

先祖代々続いてきた私達を「人類」という一人の人に例えたら、その人が今30歳の誕生日を迎えたとしたら。
そんな話を、この前しました。
< 植物セラピー⑥ヒトの進化~30歳の場合
五感

それをザックリ話すと、こうなります。
おぎゃあと生まれた人が、自然の中でのんびりユッタリ過ごしきました。
30歳の誕生日を迎える27分06秒前に、蒸気機関を手に入れたんです。
そして30歳になる6分37秒前にスマートフォンを手にして超大量の情報を得られるようになった。
こんな話でしたよね。
DNA

これは極端な例えなんですが、ふと自分に置き換えてみてください。
30歳の誕生日を迎える約30分前まで、なんの疑いも無く古里だけで暮らしてきました。
ところが27分前に、突然、古里外に出て暮らさねばならなくなった。
さらに6分半前に、今度は急に、世界中を飛び回って生きて行かねばならなくなった。

いや、無理でしょう。
普通。
これが私たちの「脳の本音」なんですね。
この現実の急激な進歩と、私たちの脳の温度差、これが各地で見られる多くのストレスの原因なんです。
情報過多

☆情報は、五感から

・目からの割合

さて、こんな情報化社会ですが、その情報は私たちにどのように取り入れられているでしょうか?
これついては、こんな話があります。
認知、学習、知覚、そして日常生活における活動における情報の80~85%は、目から得られているという事なんですね。
この話は、ワシントンDCにある神経検眼リハビリテーション協会の元会長のトーマス・ポリッツァー氏のbrainlineへの投稿ですが。

視覚からの情報が、私たちが得る情報の大部分を占めているというのは、まあなんとなく納得です。
しかし、なんとなくでも困るので調べを進めると、これは脳の構造にも反映されてました。
なんと人間の脳の約1/3が、視覚処理に関与しているという研究もあります。
つまりこれは、情報化社会の現代では、まず目へのダメージとして現れてくるという事なんですよね。
五感

・耳:鼻:舌:皮膚からの場合

カリフォルニア大学のL.D.ローゼンブラム博士らの研究によると、人の:五感からの情報は以下のようになるとされています。
聴覚:11%
嗅覚:0.35%
触覚:0.15%
味覚:0.1%

ちなみに博士の研究では、視覚は83%とされています。
ところでこれを合計してみると、94.6%ですね。
では残り5.4%は何か?
実はここがミステリー。
私が調べたところでは、残りの5.4%は恐らく、研究で考慮されていない他の感覚や情報処理の側面を指す可能性があるらしい、という事なんです。
ここでいう、「情報処理」は、なんとなく分かります。
五感から得られた情報を脳で組み合わせて、五感由来のものではない新たな情報を生み出すという事なのかなと思われます。
※グラフを作ってみました。ここでは上の灰色の部分が未知の5.4%になります。
五感グラフ

ただ、研究で考慮されていない他の感覚、これって何なのでしょう?
まだまだ科学では解明されていないものもあるんでしょうか?
まったく、ミステリーであります。
五感

・情報パーセンテージと、各距離

さて、先ほど示したこれらの数字ですが、簡単にイメージできます。

例えば、視覚からは数百メートル、もっと言えば数十キロ先の情報が得られます。
つまり、遠くまで見えるという事。
五感
そして聴覚からは、ざっと数十メートル先の情報も得られる。
つまり、聴こえる。
五感
また嗅覚からは、割合近くの香りや匂いの情報を得ることができる。
つまり、嗅ぎ分けられる。
五感
そして触覚からは、手の長さ分の距離の物が判別できる。
つまり、触れられる。
五感
最後に、味覚からは、舌に触れる1mm以下の距離の情報を得る。
つまり、口に入れてようやく味わえる。
五感

このように、五感それぞれの情報取得量の比率と、五感それぞれの情報取得距離には関係があると分かります。
これも、進化のたまものなのでしょう。
ライフタイムライン

☆疲れ目は、脳疲れ・心疲れ

・疲れ目の意味

最初に「情報化社会の現代では、まず目へのダメージとして現れてくる」と書きました。
情報の大部分が目から得られているのですから、それも当然ですよね。

それで実際に起こるのが、疲れ目です。
薬局に行って、目薬の効能などを読むと良く分るんですが、眼精疲労という奴ですね。
それに、「パソコンやスマホによる疲れ目に」なんて書いてあったりする。
そう。
こういった電子機器からの超大量の情報に、まず疲れるのが、目なんです。

そりゃそうです。
下手したら85%もこの「目」という臓器が頑張って仕入れてくれてるのですから。
これまでノンビリ生きて来た30歳の人生の、わずか6分半前に、今度は急に、世界中を飛び回って生きて行かねばならなくなった戸惑いとパニックが加わっているのですから。
目薬

・疲れ目から脳へ

それで先ほど、人間の脳の約1/3が視覚処理に関与していると書きました。
目に、脳の三分の一が関わっているわけですから、当然、目が疲れれば脳も疲れるわけです。

そして、脳が疲れれば、体全体の不調としても現れますよね。
神経系の不調です。
そこから、心にまでその影響が及ぶのは簡単にイメージできます。
目薬

さて今日は、一見植物に関係ないお話でしたが、実はこれらが前置きでして。
ええい、長すぎると自分でも分かってはいるのですが、そこが植物教育の奥深い処。
ここから徐々に話は植物に移っていくのではありますが、本日はここまで。

もうずいぶんと、私の眼が疲れ始めましたので。
ということで、最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ今日が佳い一日でありますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
緑の癒し
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