手稲山頂の狛犬とお狐様

手稲神社奥宮狛犬吽形 喫茶~言の葉
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< 手稲山登山より続く

☆手稲神社奥宮

昨日お話した通り、手稲山頂に手稲神社の奥宮がありまして。
そこの狛犬さんとお狐様が痛々しいやら面白いやらで撮影して参りましたので、今日はそのご紹介。

手稲神社の主祭神

手稲神社と申しますのは、札幌市手稲区に鎮座する神社です。
主祭神が、三神。
大国魂神(おおくにたまのかみ)
大那牟遅神(おおなむちのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)

この三神は、北海道神宮からの分霊です。
縄文時代から続いてきた自然信仰の神道には、分霊という考え方があります。
これはイメージで申しますと、キャンドルサービスです。
元々の神がおわしますよね。
その神様を、ろうそくの火を分けるように移していくことなのです。
ろうそくの火を別のろうそくに移しても、元の火はそのままでしょう。
そして別のろうそくに移した火も燃え続けて、それは元の火と同じ火だという捉え方です。

出雲大社の主祭神で、大国主の別名です。
元々は奈良に鎮座していた神で、国つくりをされた神様です。
関東にも大國魂神社があり、江戸開拓の時に分霊されたのでしょう。
そして北海道開拓に際し、札幌市に分霊されたのだと思われます。

大国魂神(大国主)は、スサノオの孫とか息子とか、記紀によって記述が違いますが、子孫です。

面白いのは、大那牟遅神は大国主尊の別名なのです。
「おおあなむし」とも言われ、大きな穴に住む虫と言えば、蛇。
昔はヘビも虫と言われておりました。
毒蛇のマムシも、その名残だという事は以前にもお話しました。

こちらの神は、国の運営に関わるそうです。

神道にはこういう重なる部分もあるので、調べてみると本当に面白いです。

この神は、出雲の国作りで大国主の手伝いをした神です。
海の向こうからやって来て、体が小さいけれど知識が豊富で大いに役立ったようです。

大那牟遅神の「大」と、少彦名神の「少」が対になっていて、この二神で協力して国作りをしていった暗喩だとも言われております。

手稲神社の相殿神

相殿神というものがあります。
「あいどのしん」と読みます。

こちらは、その神社にもともと祀られていた神とは別に、色んな経緯からあとで祀られるようになった神のことです。

伊勢神宮の主祭神で、日本神道の中心の神です。
天皇家とのかかわりの深い太陽神です。

農作物の神です。
スサノオの孫神ですが、倉稲魂神(後述のお稲荷さん)と同一視されることもあります。
自然から得られる食物を司る神です。

京都から九州の大宰府に左遷された菅原道真公の神格化で、学問の神様です。
余談ながら、カンコー学生服のカンコーは、菅原道真公の略「菅公」であります。

食べ物の神様です。
眷属と言って、神に従う配下があるのですが、倉稲魂神の眷属はキツネであります。
そう、お稲荷さん。
稲の荷ですから、稲作の神の使いが、キツネなのです。

☆手稲神社奥宮の狛犬さんと、おキツネさん

前置きが、、、。
はい、これまでが前書きです。
前書きが長くなりましたが、ここからが本題です。

手稲山頂にある手稲神社の奥宮。
ここの狛犬さんとおキツネさんを撮影してきましたのでご紹介。
まずこちらが、狛犬さん。
狛犬阿形
手稲神社奥宮狛犬阿形

狛犬吽形
手稲神社奥宮狛犬吽形

そしておキツネさん阿形
手稲神社奥宮おキツネさん阿形

おキツネさん吽形
手稲神社奥宮おキツネさん吽形

狛犬は神域を守る神獣。
お狐様は倉稲魂神の眷属。
阿吽の呼吸で今日も奥宮を守っております。
鼻を持って行かれても、コンクリートで治療された姿で、頑張っておりますというお話でした。
手稲山から札幌市内展望
と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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