☆川辺の植物忘備録
縄文時代から
クルミという木があります。
漢字で書くと、胡桃。
胡という文字は、古代の中国で、北方・西方の異民族を表します。
桃という文字は、種がキレイに二つに割れる木の実の意味です。
そう言えばエゾリスなぞは、確かにキレイにクルミの実を縦真っ二つにして食べています。
なるほど、、、と納得。
さて、日本に自生しているクルミのほとんどがオニグルミという胡桃です。
縄文時代から食料として日本人のお腹を満たしてきました。
オニグルミ
水気の多い場所が好きで、よく川沿いとかに見られます。
そして種子は水に浮くので、川の流れに乗って徐々に下流へと分布して行く性質があります。
ただそれだけだと、下流にしか広がらず、やがて上流にはクルミは無くなってしまうという事になりそうですが、実際はそうなっていませんよね。
これはなぜか?
面白いんですよ。
秋にリスがエサを集めます。
せっせと木の実を集めて、冬場の食料備蓄にとあちこちに埋めるんです。
そしてまた上手に、一部、どこへ埋めたかを忘れてしまうんですね。
その掘り起こし忘れの木の実が、次の春になったら芽吹くんです。
こうしてほんの一部のクルミが、横方向や上流方向に拡がって行くという仕組みです。
上手くできていますよね。
この種を少し大きめの鉢に植えたことがありますが、かなり深くに植えてもしっかりと芽を出します。
生命力の強い木だなぁというのが私の感想です。
ヒメグルミ
こちらは、オニグルミの変種。
見分けが付くのは、実です。
実が滑らかでやや平たい方がヒメグルミ。
表面がゴツゴツしているのがオニグルミです。
という事で、この回はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳い時間をお過ごしください💐😊