自然観察指導員について①

☆私的思い出

今から４0年ほど前。
成人を迎える前の私は、情報に飢えていました。
いえ、これは今だから言えることです。
60歳になった今、冷静に振り返ると、見えてくるものがあります。
ああ、私はあの時情報に飢えていたんだなと気付くのです。

そう言う事って往々にして有りますよね。

その頃、九州の山奥で暮らしていた私。
そこで得られる情報と言うのは、テレビ・ラジオ・新聞でした。
まだインターネットもスマホも無い時代でしたから。
しかも、「自然」について興味があった私には、当時のメディアからなかなかそんな話は流れてこないでしょう。

ですからどうにかならないかなと探していて見つけたのが、これでした。
自然観察指導員講習会。

これは、日本自然保護協会と言うところが行っている講習会でして。
お代を払って、二泊三日の講習会を受講。
そうすれば、年更新の自然観察指導員として登録できるというもの。

あの年は確か、大分県だったですかね。
そこで行われるというので参加したんでした。

何より、日本の自然に対して学ぼうとか、伝えようとしている受講生が集まる場です。
良い方が多かったですね。
蜘蛛の専門家もいらっしゃれば、雲の専門家もいらっしゃる。
講習会の合間の互いの雑談も楽しかった。

講習会受講すれば指導員登録できますから、その後数度は、自然観察指導員として参加したものです。

その時分の私の財産と言ったら、仲間が出来て情報交換（主に手紙や葉書、、、時代ですねぇ）が活発になったこと。
自然保護協会から、機関紙などで情報が得られるようになったこと。

もうこれだけで、九州の山奥の私の暮らす環境が全て学びの場に変わるんです。
これは有難かった。

そして、もう一つ。
当時は、日本自然保護協会を立ち上げられたメンバーの金田平さん、柴田敏隆さん、青柳昌弘さん、このお三方の講習を実際に受けることができましたから。

もう個性的な先生、良い意味で癖の強い講師陣でした。
金田さんは、これは個人的な感想ですよあくまで。
金田さんは、自然を守るんじゃあ！という情熱にあふれた先生でしたね。
だから話しかけづらかったし、当時の私から見たら怖かった。

柴田さんはキッチリと野生生物の知識とかを分かりやすく伝えて下さった。
柴田さんの講義はストンと腑に落ちるんです。
理性で自然を一度分解して、そこから丁寧に再び組み上げるという感じでした。

青柳さんは、もう優しい。
自然を見る感じる書きとる姿勢すべてが優しい先生でした。
何でも聞いてくださいというオーラにあふれていました
若い私なんかにも、気軽に声をかけて下さって、そこで話が広がって新しい知識が自然と身に着く、そんな感じの先生でしたね。

このお三方が全員同時に揃う講習会には出会えませんでしたが、今思うと本当に大切な宝物を手渡して下さったんだと気づきます。
心から感謝です。

自然観察指導員に関しては、日本自然保護協会のHPに詳しく書いてあります。
ご興味のございます方は、下記のリンクから覗いてみてください。
＜　日本自然保護協会：自然観察指導員とは

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳い日曜をお過ごしください💐