花菖蒲~虫の目線で①

ハナバチ 古典園芸
この記事は約2分で読めます。

☆水の光をモデルにして

ハナバチ来訪

我が家の水の光が昨日満開になりました。
最高気温30℃まで行きましたので、結構暑かったですが。

外の植物に水をあげていると、ハナバチが飛んできて水の光の中に潜り込んでいきました。
受粉です。
蜂は花の奥にある蜜を求めて入って行きましたので、出てくるところを撮影しようと思いましたが、なんとポケットにスマートフォンが入っていませんでした。

慌ててスマホを取りに家に入って。
戻った時には当然ハナバチは去った後。
悔しいのでしばらく待ってはみたのですが、暑さに負けました。
水の光 花菖蒲

花菖蒲の花の構造

ちょっとここで、花菖蒲の花の説明をしておきましょう。
水の光 花菖蒲

まず一番大きな外側の三枚。
丸みを帯びて付け根が黄色い花びら、これが「外花被」と呼ばれる花びらです。

それからその外花被の黄色い部分を覆い隠す様に伸びている、白くて縁が色づいている三つの部分が「花柱枝」
これは、メシベの一部ですね。
水の光 花菖蒲

それから花柱枝の間にあるのが、内側の花びらの「内花被」
これは横から見るとよく分かります。
外花被が、やや下に向かって下がっているのに対し、内花被は上に向かって立ち上がっております。
水の光 花菖蒲
もっと近づいてみましょう。
内花被が上に向かって伸びているのが分かりますでしょう。
花菖蒲・水の光

ハナバチ再来訪!

花菖蒲の花の蜜は、蝶たちの口には届かない程、外花被と花柱枝の間の奥にあります。
そしてそのことを虫たちに教えているのが、外花被の付け根にある黄色い模様なのです。
これを「蜜標」と呼びます。
花菖蒲・水の光
この蜜標に従って奥に進めるのは、ハナバチです。
ハナバチとは、自分の幼虫に花粉や蜜を与えて育てる蜂の総称。
良く知られているミツバチは、このハナバチの中に含まれているのです。

そして世界中の種を付ける植物のおおよそ80%が、受粉をハナバチに頼っているのです。
つまり。
ハナバチが居なくなったら人類は滅ぶのです。
凄いですよね、こういう仕組み。

と、ここまで書いて今朝の水やりをと外に出ましたら、来てました、ハナバチが。
これから撮影に入ります。
その御報告は明日にしましょう。

こちらは、我が家のパセリの花に留まったハナバチ。
撮れたての写真です。
きっとこれからこの横の花菖蒲にも行くはずですから、楽しみです。
気長にチャンスを待ちます。
ハナバチ

と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐🐝😊

< 花菖蒲~虫の目線で②へと続く

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
古典園芸
シェアする
KAZUHIKOをフォローする
タイトルとURLをコピーしました