腐葉土

お手軽栽培術
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☆秋の森を歩いてみましょう

・お散歩健康法

あんなに暑かった夏から、一気に気温が下がって、もう秋も終わりの風情が漂っている札幌です。
でもニュースでは、今日からしばらく、本州以南では夏日も観測されるのだとか。
こうなっては、例年通りの季節感と言うのもなかなか味わうことができませんよね。

温暖化と言われて久しいですが、季節にはきちんとその時期になったら来て頂く事が大事です。
そうでないと、もっと困ったことが起きてきますから。

しかしまぁ、それはそれとして。

昨日は、近所の森を朝早くに歩いてきました。
健康と趣味と一日の始まりの着火点としての森散策、いいものですよ。
そこで大事なのが、あまり何も考えずに歩く事。
1日5分で効果絶大です!

具体的には、私なんかは、これを始めてまだ5ヶ月ですが、ずっと高めだった血圧が正常値に収まりました。これには驚いてます。
いえ、これまでも森は歩いてました。
でも、あれこれ考えながらですから、そればかりではだめだという事なんでしょうね。
ただ、ボ~~っと歩く時間を作るようにしたんです。
ポイントは、「意識して考えない時間を作る事」ですね、これが大事です。

・落ち葉の森

ところで、秋の森には落ち葉がいっぱいです、たまたま歩いている肩口にハラリと落ちてきたりします。
これが小さな季節の変化。
この積み重ねで、秋が深まっていくのが分かるのですから、なんとも贅沢な瞬間です。

さてその落ち葉。
地面を覆っていて、場所によってはかなり見事な紋様を描いてくれていますよね。

これをですね、まず、そっとかき分けてみてください。
次に、地面が見えてきたら、そこに残った地面に一番近い落ち葉を観察してみてください。
どうです?
黒くふにゃふにゃになって、ボロボロになってきてやしませんか?
これを汚いと思う方も多いと想像できますが、実はこれは美しいものなんです。
土に住む微生物の働きによる分解ですから。
これがまさしく、腐葉土と呼ばれる物の第一歩。
素晴らしい土なんです。

こうして秋の、栄養たっぷりの落ち葉が微生物分解されて結局は、森の養分になって豊かな森が続いていくわけなんですね。

・微生物の森の力を拝借する方法

さてこちらが、落ち葉が積もった土の表面です。

ここには、森を豊かにしてくれる微生物たちがいっぱい暮らしています。
私はよく、この土の力を拝借しています。
そのやり方は、こうです。

まず、畑や庭の木の場合。
①この黒い土を両手でササっと優しく集めて、大サジ3杯分ぐらい。
②その際、少し柔らかくなった葉っぱや、黒くシナシナになった葉が混ざっても構いません。
③その大サジ3杯分の土を、約1リットルの新鮮な米ヌカに混ぜて日陰で2日放置。
④春に何か植える予定の畑などに混ぜ込んで、冬を迎えます。

次に、鉢植えの土に利用する場合。
①この黒い土を両手でササっと優しく集めて、植える鉢の2割ぐらい。
②上記に同じ
③市販されている鉢物用の土と混ぜ込んで使用する。
④ただしこの場合、極端に園芸改良された品種によっては結果が得られない可能性があるので注意。

・大事な事

さて、双方共大事なことがあります。それは、土を頂いた場所には、森の外側に噴き出た枯葉を集めてその場所に戻してあげてください。
目安は、私の場合ですが、頂いた表土の最低10倍の量。
もちろん落ち葉ですから、単純に10倍という量は難しいですが、落ち葉を多めに戻し、森が損をしないようにしてあげるという事が大事です。

それともう一つ。
あなたの土地でない場合は、持ち主の許可が必要です。
その森が個人所有であれば、持ち主さんに許可を求めてくださいね。
公の場所であれば、役所で許可をもらってください。
色々と難しそうであれば、秋の清掃業者さんが落ち葉をトラック何台分も焼却処分場に運んだりしてますから、そこにお願いして少し分けていただくという手もあります。
枯葉だけでも、例えばホウキで掃き集めた落ち葉には、きちんと微生物が付いています。ボランティアでやった清掃作業での森の外周の落ち葉にも効果はありますよ。

・森の土が良い理由

さて、この森の土が植物に良い理由を簡単に述べますと、含まれる栄養が豊富で、微生物たちが植物の根っこを守る働きをしてくれるからなんです。
もちろん、たまに悪い菌がいて、悪さをしたりするのですが、基本的に健康な森の土には良い微生物たちが優位に働いています。

これを人間に例えると分かりやすいでしょう。
人間が仮に植物だとしたら、森の微生物たちは、腸内細菌です。
腸内細菌には、いわゆる善玉菌と悪玉菌がおりますですよね。
だから育てる植物には、元気に育ってねとヨーグルトを与えるイメージです。

勘の良い方はもうここで、おおそうか!!となると思います。
はいそうです、ヒトも植物もその他の生き物もですが、微生物なしでは生きていけないのです。
これが、生命進化の不思議で面白い一面ですね。

さて、また話が長くなってしまいました。
もう外が明るくなってきましたので、ちょいと朝の散歩に出てきます。
もちろん、ボケ~~っとしながら。

では今日も、最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ皆さまにとっても、この日が佳い一日でありますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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