☆東日本大震災から、今日で13年
東北地方太平洋沖地震
2011年3月11日14時46分。
この時に起きた東北地方太平洋沖地震から、今日で13年になります。
あの時仕事場で感じた長い長い揺れ。
そうなんです、北海道では実にゆっくりとした数分間の揺れとして、その地震が伝わってきていました。
あれはまるで、揺れと言うより、眩暈(めまい)にそっくりでした。
そんな揺れ。
13年前と言えば、スマートフォンが普及しだしたころでした。
同僚1人がスマートフォンを持っており、手を留めニュースを開きました。
すると、まるで映画のシーンみたいな光景が映し出されていて、理解が追い付かなかったことを覚えています。
家々を飲み込んでゆく巨大な水の流れ。
これは何?
何がどうなってる?
それ以降は仕事にならず、錯綜する情報をただみんなで眺めていました。
植物栽培でのつながりのある方が、当然その地域にもいらっしゃるので心配もありました。
そしてなにより、あまりの光景に、現実感が無かったことも怖く感じたものです。
※写真は、東日本大震災の、奇跡の一本松です。
東日本大震災
あの時、私たちは初めて津波の怖さと言うのを知らされました。
いえ、これまでも津波は怖いと言われているのは知っていましたが、どこかで舐めていた。
それが、スマートフォンが普及し始めていたので、地元の方が現地で映像を撮影されてましたから、それがダイレクトに被災地以外の人々も目にしましたから。
これは本当に衝撃を受けましたね。
それまでの私たちは、マスコミが撮影する映像で、津波の被害しか目にできなかったんですね。
地震が起きてすぐの津波が押し寄せてくる撮影というのは、おおよそ報道機関は間に合いませんから。
大地震での家屋の倒壊、そして火災。
それだけではなく、その後に襲ってきたあの大津波。
その大津波で非常用電源まで破壊されて、福島第一原子力発電所事故が起こったんです。
この福島の原発事故は、国際原子力事象評価尺度で、最も深刻なレベル7されています。
さて、こういった東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた、一連の災害を全部含めて、東日本大震災と呼ばれています。
※写真は、2023年11月に苫小牧~大洗フェリーより撮影した、福島第一原発です。
☆私たちの住むのは、地震列島です
4つの地殻(プレート)
20世紀に起こった世界中の地震を見てみても、東北地方太平洋沖地震は3位の規模の大きさでした。
そして1923年9月1日に起きた関東大震災は、東日本大震災での死者・行方不明者の5倍に近い10.5万人が犠牲になっています。
やはり、人口密集地に大地震が起こると、当然被害は大きくなります。
そして大事なことはここです。
地震において、日本に安全な土地は無いのです。
なぜなら、日本列島が4枚の地殻(プレート)が集まる場所です。
ちなみにそのプレート(超巨大な岩盤)は以下。
太平洋プレート。
北米プレート。
ユーラシアプレート。
フィリピン海プレート。
このプレートは、ゆっくりと移動しています。
そして互いにぶつかったり、引っ張り合ったりしています。
全世界にあるプレートは、全部で14枚。
そのうちの4枚の端っこが日本に集まってるんですね。
そこでそれぞれがぶつかり合ってエネルギーを貯めて、ある程度溜まったらドンとそのエネルギーを開放する、これが地震です。
だからつまり、日本に地震が多くなるというわけです。
以下、ちょっとプレートの分かりやすい話。
海上保安レポート 2008年版 / 本編 > 災害に備える – 2.自然災害対策 (mlit.go.jp)
太平洋プレート
太平洋プレートは、ハワイの方から日本に向かってくるプレートです。
それが、東日本を乗っけてる北米プレートと、南からくるフィリピン海プレートがぶつかって、沈み込んでできているのが日本海溝です。
この日本海溝のひずみが、東日本大震災を生み出しました。
北米プレート
これはアメリカ大陸から来ていて、北海道とか東北・関東平野を乗せているプレートです。
それが新潟・日本アルプス・静岡まで来ている。
この北米プレートがユーラシアプレートと押し合ってできたエネルギーが、今年元旦の能登大地震を生み出しました。
またこのユーラシアプレートとの押し合いで、盛り上がった部分が日本アルプスです。
またこのラインを軸に、日本列島がエビぞりの形になっています。
ユーラシアプレート
このプレートには、ヨーロッパ・ロシアも含まれています。
そういう巨大なプレートが、日本海と西日本を乗っけています。
このプレートの動きによって、日本列島は大陸から年々引きはがされて行ってるんですね。
そしてこのプレートと、フィリピン海プレートがぶつかってできているのが、南海トラフです。
近い将来、この南海トラフが引き起こすであろう地震が、事前に、南海トラフ巨大地震と呼ばれています。
この地震にも、私たちは充分に注意しなければなりません。
フィリピン海プレート
南海から、関東を東端としての西日本に向かって進んでくるのがフィリピン海プレートです。
このフィリピン海プレートが乗っけているのは小笠原列島や伊豆半島。
そして伊豆半島のもう少し奥まで入って、北米プレートとユーラシアプレートともぶつかっています。
それら三つのプレートのぶつかり合う力でできているのが、富士山なのです。
こういう力が集まる山ですから、今後の火山活動にも注目していくことが大事ですね。
地震とプレートと火山
こうして4つのプレートがぶつかり合う日本には、当然地震が多いです。
そしてそれは、日本のおおよその部分で地震が起こりやすいという事を示しています。
ですから、いつどこで次の大きな地震が起こってもおかしくない状況。
ということは、やはり日頃の緊急時の備えと言うのはきちんとやっておく必要がありますよね。
ご自分を、そしてご自分が守らなければならない、すべてのもののために。
一方、地震と同時に、プレートが産み出すものの一つが火山活動です。
日本に、火山が多いというのは地面の中のマグマ活動が活発だという事。
それで、被害をもたらす火山ではありますが、ここではこうも申し上げたい。
火山の噴出物、これが成分によっては園芸用土としても利用されているという事。
長くなるのでこれまでにしておきますが、私たちがやっている園芸と言うのは、俯瞰的に見るとプレートと言う地球の力を借りているとも言えるんです。
通常の噴火だったら、と言う話ですが。
☆最後に
東日本大震災から13年。
哀しい出来事を乗り越えて、私たちはこれからも生きて行かねばなりません。
あの大災害も、地球の力。
そして小さな日々の植物育ても、地球の力。
これからも、謙虚に冷静に自然を見つめ、自然の素晴らしさや不思議さ、そして時には怖さもお伝えして行ければと思います。
2024年3月11日。
午前10時の札幌の気温は5.5℃。
昨日と一転、一気に春めいてきました。
ということで本日ここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
末筆ながら、東日本大震災でお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りいたします。
また被災され、まだ大変な日々を過ごされている皆様の、これからの心の復興を願っております。
では皆様、思いを込めて、どうぞ今日も佳き一日を💐