☆徳川幕府、政権返上の日
今日12月4日は、旧暦で申しますと10月15日。
出雲には全国の神様(伊勢神宮の神を除く)がお集まりになり、神在祭の最中。
そんな今日。
旧暦の10月15日は、前日に江戸幕府が政権を天皇に返上し、それを天皇が勅許された大政奉還の日であります。
この日、江戸時代は終わりまして、明治時代が始まるわけです。
西暦で申しますと、1867年11月10日。
このように太陰太陽暦(旧暦)と、太陽暦(新暦)では、日付が一ヶ月ほど違いますが、いずれにせよとても寒くなる時期の出来事ではありました。
その後100年以上は、江戸文化の名残りが私達の生活に根強く息づいておりましたが、おおよそ120年~160年後にはそういう文化伝承も急速に薄まって来たのだと思われることが、良く目につくようになってきました。
テレビやパソコン、それにスマートフォンの影響も、かなり大きいのでしょうね。
文化文明が均(なら)されて、全国どこへ行っても同じようなものが買えるコンビニのような、均一でどこか無機質な文化に変わりつつあると感じるのは、私だけでしょうか?
158年前に行われた大政奉還。
今日の日本に至る多くな分岐点の日でありました。
☆徳川子孫の墓じまい
2年前(2023年)。
江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜の玄孫であり、徳川慶喜家第五代当主の山岸さんが、絶家(家じまい、墓じまい)を宣言され、大きな話題になりました。
徳川慶喜家とは、徳川宗家の別家。
大政奉還により謹慎・引退をした慶喜を、明治天皇が徳川宗家とは別に慶喜家を興すことを許したというんですね。
これは、大政奉還によって新しい平穏な時代が訪れた事への、天皇の慶喜に対するお気持ちが込められていたとも言われております。
時代も移り、都内にある約300坪の墓所の維持管理も大変となり、絶家宣言に至ったということです。
残された徳川の資料も膨大ながら、やはりそこはきちんと後世に伝えて行きたいという事で、確か現在も絶家に向けて動いてらっしゃるのだとか。
やはり普通の家のように、絶家しますとスパンと手続きを済ませるようにはならないようですね。
こういう動きも、日本文化伝承の今を表しているようで、個人的にはとても気になって耳を傾けております。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

