昨日、お薦めの黒酢について書きました。
その記事の中で、人体内では合成できないというアミノ酸9種について、長くなるので端折らせて頂きました。
そこで今日は、そのアミノ酸9種について書きます。
☆人体では作れないアミノ酸9種
人が生きていくうえで必要なアミノ酸は全部で20種類あります。
そしてそれらは必須アミノ酸9種と、非必須アミノ酸11種に分けられます。
非必須アミノ酸は、人の体で作る事はできるけれど食べ物から摂取したいもの。
一方、必須アミノ酸は、人の体では作ることができないものです。
なので必ず食べ物から摂取しなければならないアミノ酸です。
必須アミノ酸
① イソロイシン
筋肉や、血の中にあって酸素を運んでくれるヘモグロビンを作るのに必要です。
成長を促したり、神経機能補助としても働きます。
また、血管拡張や肝機能向上に関わっています。
② ロイシン
子供の成長や、大人の筋肉維持に必要です。
働きとしては、肝機能向上や肝細胞の増殖。
そして血糖のコントロール。
さらにタンパク質を作り、筋タンパク質の維持などにも関わります。
③ バリン
筋肉を作るのに必要なアミノ酸です。
不足すると、食欲低下となり栄養不良状態を引き起こすので注意が必要。
働きは、成長に関わり、血液の窒素バランスの調整、そして肝機能向上です。
④ リジン
脂肪をエネルギーに変えるのに必要となるアミノ酸です。
働きは、身体組織修復、肝機能の向上、そして成長に関わります。
⑤ フェニルアラニン
脳内神経伝達物質や黒色素になるアミノ酸です。
働きは、血圧の上昇や鎮痛作用です。
ドーパミン・ノルアドレナリン・メラニンの材料でもあります。
⑥ トレオニン(スレオニン)
体内で全く合成が出来ないアミノ酸。
働きは、成長促進や、脂肪肝の防止(抑制)です。
⑦ トリプトファン
体内で水溶性ビタミンになったり、脳内神経伝達物質になったりするアミノ酸です。
働きとしては、ナイアシン・セロトニン・メラトニンの材料であり、コレステロールや血圧のコントロールに作用します。
⑧ メチオニン
体内でタンパク質を合成するときに最初に必要となるアミノ酸。
脂肪をエネルギーに変えるカルニチンが作られる時にに関わる。
働きとしては、薬などの解毒や肝機能改善が挙げられます。
⑨ ヒスチジン
体内合成が遅いアミノ酸。
不足すると幼児の湿疹や、貧血につながる。
働きとしては、成長や、ヘモグロビンや白血球を生み出すことに関わる。
☆黒酢に含まれない必須アミノ酸
必須アミノ酸全9種類をザッと見てきましたが、この中で黒酢に含まれていないものが、トリプトファンです。
なぜトリプトファンだけが含まれないのでしょうか?
それにはハッキリとした理由がありまして。
実はこのトリプトファン。
発酵の過程で失われやすい性質なんです。
なので発酵食品にはほぼ含まれておりません。
ですが重要なアミノ酸には違いありませんから、食品から意識して摂ることが大切です。
ちなみにトリプトファンを多く含む食材には、カツオや、牛や豚のレバー。
そして鶏卵にプロセスチーズが挙げられます。
☆まとめ
昨日の記事の補足として、必須アミノ酸で黒酢に含まれているものと含まれていないものを書いておきました。
黒酢には、必須アミノ酸全9種類の内、8種が含まれていて旨味もあるので、これを頭の片隅に置いて頂くと、ありがたさ倍増かもしれません。
食材の良さを頭で理解していただくと、胃腸からの栄養吸収効率も良いのだそうです。
何かの参考になれば幸いです。
あ、そうそう。
あくまで黒酢は調味料です。
栄養の面でも働きの面でも側面支援という感じで使いましょうね。
そしてメインの栄養吸収は、食材やその調理法を工夫して摂ることが一番です。
それがしっかりして、補助の調味料、黒酢の効果が最大限に引き出されると思うのです。
ともあれまずは、昨日申しました黒酢の使い方我が家バージョン。
是非お試しください。
驚きますから。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊