☆ホームセンターにて
札幌では、桜の開花宣言が出されて、本州より1ヶ月ほど遅れて春が来ました。
そこで今日は朝から植物達の肥料を買いにホームセンターへ。
鉢植え植え替え用の土を買ったその後、肥料もそろそろ無くなってきたので陳列コーナーへ。
こちらのホームセンターさんは初めてだったので、行きつけの店との違いが楽しく感じました。
肥料成分などを見ながら、私があれこれ悩んでいたんです。
すると、60代ぐらいのご夫婦でしょうか、私から少し離れた場所で同じように悩んでらっしゃいます。
しばらくすると、旦那さんが「即効性だって、これがいい!」と仰って、1kg袋を3つカートへ。
それを、何でも、野菜や花や樹木に全部あげると仰っていました。
いや何でも、速効性肥料を3袋。
3kgですからね。
※写真は、記事に出てくる肥料とは別物です。
今日見かけた、速効性を売りにした肥料です。
☆良くある間違いと勘違い
気になったし、どうせ暇だったのでお声がけしました。
するとやはり、同じ肥料を野菜や花(観賞用植物)や樹木(果物がなる木や、庭園用の木)に一斉にあげるのだとおっしゃる。
どうも、店員さんにそれで良いと言われたみたいですね。
でもこれは、良くある間違いです。
店員さんの一部は、商品陳列や在庫管理などは得意でも、肥料の使い方まで勉強する時間はなかなか取れません。
そこで、肥料ならどれでも良いと思ってる方が案外多い。
店員さんに悪気は無いんです。
本当にそう思ってるんですね。
これは仕方がない事です。
そうであるなら、買いに行く私たちがある程度の知識は持っておいた方が良いという事です。
※写真は、記事に出てくる肥料とは別物です。
今日見かけた、速効性を売りにした肥料です。
ところで、そのご夫婦。
プランター6つに、トマト・ピーマン・ナスにキュウリ。
花を楽しむための鉢植えが10個。
それに庭に桜と梅と松が1本ずつ。
これらへ、一気に3kgの同じ速効性肥料を与えようという訳ですから、上手く育つはずが無い。
こちらはよくある勘違いで、速効性がすぐに効くので良いと思ってる方も案外多いです。
文字が同じで混乱しやすいのですが、人が病気になって薬を飲むとき、やはりすぐに効いて楽になりたいですよね。
この場合は、即効性と書きます。
実にありがたいものです。
この即効性と勘違いされて、肥料は速効性に限る!と思い込んでらっしゃる場合が多いんですね。
☆緩急のおすすめ
今日ご夫妻にお伝えしたのは、「緩効性をメインに、速効性は補助で!」という使い方です。
緩効性肥料と言うのは、ゆっくりと効き目が表れます。
つまり、効き方が穏やか。
これが植物の生活のペースに合っているんですね。
ゆっくり効くので、肥料の害が出にくいというわけです。
ですので、植物栽培に不慣れな方は、まずこの緩効性肥料だけで良いのかなとも思います。
一方、速効性肥料は、早めに植物に吸収されやすい。
これは一見よいことのように思われますが、実は違う。
なぜなら肥料を一度に多く吸い過ぎた植物は、病気になったり、弱くなったり、時には枯れてしまうからです。
ですので、栽培にやや慣れてきて余裕がでてきたらの話ですが。
天気や植物の勢いに応じて、そのつど足りない分を速効性肥料で補うのが良いやり方です。
人間だって、薬を飲むときは、用法と容量を守るでしょう。
あれと同じこと。
植物への肥料にも、用法と容量はあります。
まず大事なことは、お買い上げの時に裏面の使用法を見ることです。
そこに分かりやすく使い方や使用量がきちんと書いてあれば、それに従ってお使いください。
その上で、速効性と緩効性の違いを計算に入れて、ご購入下さい。
ということで本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐