北海道・胆振東部地震から5年が経ちました

胆振東部地震 喫茶~言の葉
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☆大災害時の、ラジオの優位性と重要性

・連続で襲ってきた災害:最大クラスの台風と地震

2018年9月。
私は娘と札幌を離れ、函館方面へと旅に出ていました。

その時発生していたのが「平成30年台風21号」
この台風が、2000年代に入っての最大級の台風でした。
日本の観測史上でも、この時点で6番目に強い台風だったんです。

私と娘は、互いのスケジュールの都合でこの時しか予定が合いませんでした。
でもどうしてもこの年に行かねばならない理由があり、旅を強行。
もちろん、台風が起こすであろう災害の対処は、ルートを含め準備してからの旅でした。

近畿に上陸したは台風21号は甚大な被害を出しつつ、日本海側に抜けそのまま北海道の西海上を北上。
前にも書きましたが、このコースでは北海道に大きな被害が出やすいです。
私たちが宿泊していた地域には、直前に自治体より自主避難の指示が出されました。
ですが、宿が山中にあり、建物自体も丈夫。
その上宿側の判断もあり私もそれに賛成だったので、動かないと決めました。

宿の判断は正しく、下手に動くよりも安全でした。
ただし台風通過時、倒木で電線は切れて停電。
その停電がようやく復旧したのが12時間後。

ところがそのまた12時間後に起こったのが、胆振東部地震でした。
胆振東部地震

・史上初、全道ブラックアウトという事態

引き続いて、電気が来ないわけです。
東日本大震災でも、たしか地震の後に電気が復旧せずに原発事故につながったと聞いています。
スマホのバッテリーも余裕を持たせて大容量を持ってきていたのですが、かなりギリギリでしたね。
台風の後にあんな大きな地震が来るだなんて、考えもしなかったですから。

それと。
夏でも冬でも、電気が来ないという事は、現代において恐怖以外の何物でもありませんよね。
それだけ私たちは、電気に依存してしまってるんですね。
便利ですし、日頃、あって当たりまえ。
でも、その分生き抜く能力を錆びつかせてしまっているのかも、なんてこの時感じていました。

胆振東部地震では、北海道全域の電気が止まってしまうという「ブラックアウト」という現象が引き起こされました。
最初まさか北海道の全部が停電だなんて思いもしませんでした。
知りませんもの、そんな言葉。
それであとで色々調べました、ブラックアウトのこと。
札幌に戻って落ち着いてからでしたけど。
< 内閣府防災白書「胆振東部地震とブラックアウト」

・手持ちの携帯ラジオ

話は戻ってあの時。
旅先の私達親子には、何が起こっているのかが分かりませんでした。

但し。
私は幸い、史上最大と言われる台風が来そうなので、少々の備えをしていたんです。
少なめですが非常食と、体温を守れるもの、小さめのナイフ、ロープ、常備薬、そして電池とラジオです。
私の携帯ラジオ

この非常時。
実感したのは「ラジオの大切さ」です。
これはかなり役に立ちましたし、気持ちの支えになりました。

大きな揺れの地震が起きたあと、刻々と情報が入ってくるはずのラジオから、情報があまり入ってこない。
それで、これは普通の地震では無いなと思いました。

停電で、テレビは点きません。
インターネットも機能しません。
情報が無いと、どうしていいのかもわからない。
自分でもびっくりするぐらい不安になりました。

一日が過ぎたくらいかな。
やがてラジオから、遅いなりに情報が集まってきました。
ぼんやり見えてきたのが、北海道全体の停電です。
今だからこんなに書けますが、あの時は「不安」がやがて「恐怖」に変わっていきました。
娘の前ですから、平静を装っていましたが、、、。
本当に怖かったです。

・有事の時の正しい情報の大切さ

ラジオ局にも情報がなかなか入ってこないので、放送は同じことの繰り返しが多くなってましたね。
でも聞き続けていると、時々新情報が入ってきます。
それらをつなぎ合わせることで、自分たちに何が起こっているのかが、ぼんやりと見えてきました。

どう動くにしても、まず情報整理。
正しい情報がパニックを抑え、「効率の良い次の行動は、何をすべきか」が見えてくるからです。
それにしても有事の際のラジオ、これは心強かったですね。
日頃から、スマホやパソコンから聞くものだけでなく、ラジオ単体を身近に置いておくと良いと思いました。
胆振東部地震
この写真は、胆振東部地震発生当日のコンビニで撮影しました。
これだけ食料が無くなれば慌ててしまいますが、私はこの時、電池を買いました。
自分の小さな、でも高感度のラジオが1週間使える分だけの電池を。
とにかく、情報が欲しかったんです。

・レンタカー不測の裏側

正しい情報のおかげで、何が起こったのか、今何が起こっているのか、これからどうなりそうなのかを知り、気持ちが落ち着きました。

気持ちを落ち着けて、最小限の労力で交通手段を確保。
予約していたJRはもう大混乱というか、麻痺してましたのでキャンセル。
レンタカーは、これがもう地震直後に本州からのボランティアの方々がどっと押さえて、無いんです。

これはあまり知られていないことかもしれません。
大きな災害が起こると、ボランティアの方々が災害地支援でレンタカーを抑えてしまうんですって。
これ、レンタカー会社の方が教えてくださいました。
これには困りました。
地元の人が使いたいときに、車が無いんですから。
自分たちの車でボランティアに来るのじゃないのか、、、ううむ、となりました。

幸い、担当の方が3日後に確保して下すって。
それから地震後の最適なルートを教えていただき、無事に札幌へ。

とにかく何より、色んな正しい情報をいかに早く手に入れる大切さを知らされた数日間でした。
電線からの電気に頼らず、この構えが大事だと思いました。

・東日本大震災でのことなど

さて、このブログとは別に、あの東日本大震災翌日、北海道で9時間生放送された番組があります。
その様子を全て文字起こししておきました。

北海道以外では知らない方も多いと思いますので、リンクを貼っておきます。
有事の際の、ラジオの大切さが伝われば幸いです。
< 日高晤郎ショー 東日本大震災報道

ということで、今日は北海道を襲った胆振東部地震から5年。
もう一つの私のブログにも、この事を書いてますので、よろしければそちらもご覧ください。

長くなりました。
今日はこの辺で失礼いたします。
あなたの大切な人が、ずっと守られますようにと願いつつ。
地震当日、不便な状況にもかかわらず美味しい食事を出して下さった食堂のおじちゃんおばちゃんに感謝を込めて。
胆振東部地震

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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