☆エビ・カニの仲間
加除式
エビやカニの仲間とは書きましたが、ダンゴムシの仲間も書いてます。
このダンゴムシの仲間、それがヨコエビ。
こういうの、子供達は大好きですけれど、いやいや、調べてみると深い深い。
まぁ、最初から加除式を謳ってますから、とりあえず今後、このページは増えていくんじゃないかなと感じています。
なぜなら書いてて、私自身が楽しいから。
いやぁ、水棲生物、夏にぴったりの調べものです。
いいんです、いずれこの項目も、植物につなげていきますので。
あ~~ワクワクするなぁという事で進めます。
という事で今回は、エビ・カニ・ダンゴムシの仲間の話。
モクズガニ
モズクガニは、子供の頃は海で過ごし、大人になって川に戻ってくる生態です。
その仕組みは、秋になり、親が海へと移動。
そこで交尾し産卵をするんですね。
そして孵化した幼生(カニの赤ん坊)は塩分濃度の高い海で育ち、ゾエア(プランクトン状態)として海流に乗ってあちこちの拡がります。
旅の始まりです!
そして海のあちこちで脱皮を繰り返し、5回目で、メガロパ(自分で泳げて、積極的にエサも取れる状態)へ変態を遂げる。
メガロパになった状態では、泳ぐ能力が備わり、大潮の満潮の時に、その満潮の勢いに乗って川を遡上。
そこでようやく、稚ガニへと脱皮をするというんですね。
ここからカシャカシャと少しずつ川の上流へと歩いていき、気に入った場所で落ち着いて2~3年で成長。
その後、秋から冬にかけて、成体として再び海へ下り交尾し産卵後、命を終える。
寿命は3~5年だそうです。
流れのある川を好み、食べ物は主に藻類。
まれにカワニナや小魚。
ハサミに、やわらかい毛が生えているのが、このモクズガニの特徴の一つです。
甲羅は8cmほどで、体重は180gほどの生長。
国内では、小笠原諸島を除く日本全土に分布。
仮にその川にサワガニが居るとしたら、両者できちんと棲み分けが出来ていて、サワガニの方がさらに上流で暮らしているんですって。
ただし、サワガニの北限は青森県とされているので、その棲み分けは北海道では見られません、、残念。
スジエビ
日本各地の川に居て、体長はオスで3.5mm、メスで5mmほど。
半透明の体に、7本の黒褐色の縞模様が入ります。
また、ハサミが長いのも特徴。
流れのあまりない川を好み、脚の一番前の一対は、小さなハサミが付いた鋏脚(きょうきゃく)となっています。
淡水を好みますが、海水の入り混じる汽水域でもたまに見かけることも。
エサは、雑食性ながら主食は肉食。
夜行性で、日中は水草や石の下に潜んでます。
寿命は2~3年だそうです。
ヌマエビ
体長4㎝ほどになる体色が赤褐色のエビ。
ハサミが目立たず、体には黒褐色の斑紋と、黄白色の斑点が見られます。
川で産卵し、そのゾエアが海に流れ出て成長。
その後、川を上ってくるという生態。
日本全国の川で生息しています。
ただ、汚染に弱く、農薬が少しでも混ざると死滅してしまいます。
なので絶滅危惧種の指定がされてる川もあるんです。
藻類をよく食べ、掃除屋の一面も。
こちらはスジエビの倍、鋏脚が2対あります。
ヨコエビ
世界でも9000種類が見つかっており、深海1万メートルのところでも見つかっている。
水棲のヨコエビ以外にも、陸生の種もあり、森の落ち葉の下で分解者として活動している。
エビと名が付くが、エビではない。
どちらかというと、ダンゴムシに近い。
またほとんどが水棲生物だが、底生生物でもあり、川底で掃除屋として、藻や生物の死骸を食べている。
また、他の生き物のエサとなる場合が多い。
ヨコエビの名の由来は、石の下などに横向きになって隠れているから。
これが最大の特徴で、体を横向きにして素早く移動することができるんです。
なぜそうなるかと申しますと、体が左右から押されたように薄く潰れており上下に向かって平たい作りになっているため、それが一番安定してて、しかも安全ということだからです。
さらに前脚二対が腹側に伸び、後ろ脚三対が背中側に向かって伸びている特殊構造という点も面白い。
体長は5mm~1cm程度。
未発見の種もまだまだあるという話なので、今後もう少し大型のヨコエビが見つかるかもしれないと、個人的には思ってます。
特に根拠はないのですが。
という事で今回はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐