☆札幌で記録更新
暑い日が続いています。
今日、私の住む札幌では35日連続で真夏日を記録。
これも記録更新。
気象協会のデータを見てみると、沖縄の那覇で最高気温が33℃。
東京は34℃。
それで今日の札幌が36、3℃。
札幌は、こちらでも観測史上最高気温記録更新となりました。
これは単に「暑いね~」と呑気に済ませられない出来事なんです。
植物に長いこと関わっていると、身に染みる恐怖でもあります。
そこで、少々、こういう受け取り方もありますと、軽めに記しておきます。
一人でも多く、お天気変化に興味を持っていただくために。
☆食べ物への影響
気温、、、空気の温度ですね、、気温がいつも以上に高くなったり低くなったりすると、いろいろな作物の収穫に影響が出ます。
一番良い収穫ができる適温から外れると、収穫量が減ったり、品質が落ちたり、もっとひどくなると枯れます。
そうすると、私たちの食卓に影響が出るばかりでなく、家畜の食べ物(飼料)にも当然影響が出ます。すると、肉や乳製品の順調な生産ができなくなる。
これがじわじわとこれから現れてきそうです。
☆植物への影響
植物は基本的に、底に根を下ろしたら自分で動けません。
そこで生き抜くしかないのです。
その場所の温度が、極端に高いとか低いとかになれば普通の育ち方はできませんよね。
ここで言ってるのは、自然の野山の話。
人が改良して、美味しいけれど生命力の弱くなった作物よりは、野生は強い。
強いんだけれど、限界はありますよね。
この暑さは、かなりのダメージを与えて、秋の実りにも影響が出ます。
来年の育ち方にまで響くかもしれない。
そうすると、秋の実りを当てにしている野生動物にも悪影響が出るのです。
植物がまず弱り、その結果野生動物が弱り、生態系のバランスが崩れかけてそれは私たちの日常にまで悪影響を及ぼします。
こうやって少し引いて全体を見る目が、どうも私達には持ちづらいですけどね、大事なことなんです。
☆毎年暑くなってきてませんか?
この暑さは、私達人間や、作物や、野山に降り注いでいるわけではありません。
当然、海が一番影響を受けます。
その海なんですが、熱を思いっきり吸収してくれる性質があるんですね。
当然です、水ですから。
こうなると、海が温まります。
空気と違って海はすぐに冷えませんから、長い時間にわたって熱を放出し続けます。
すると夏以降の気候が変わり、海の生物にも影響が出て魚の生活も変わる。
昨日のニュースでも、札幌でサンマが1匹4800円で売られてると流れてました。
こういうことが静かに起こっています。
海の熱放出は来年になっても終わらず、まぁそれぐらい大きな変化なんですが、さらに世界全体の温度が上がって来そうです。
来年の夏は普通に、各地で40℃超えが日常になりそうな、嫌な予感があります。
☆今こそ、植物育てへのチャレンジが必要な理由
だからこそ私は少しでも、皆さんが日常生活で静かに生きる植物に興味を持っていただきたいのです。
植物に興味がわけば、必然的に天気をもっと身近に感じてきます。
天気に興味がわけば、どういう明日を子供たちに手渡したいかが鮮明に見えてきます。
そこで初めて、植物が持つ本物の癒しに触れることができるというのが、私が長年働いてきた末の結論なんです。
その初めの植物は、例えば、雑草扱いされているツユクサであっても、全然構わないと私は思うのです。