アジサイに似て、イワガラミ

イワガラミ ささやかな発見
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☆つる性植物イワガラミ

なんとなく似ているので、アジサイだろうと思われてる方も多いのではないでしょうか?
イワガラミ。
別名、ユキカズラ。

日本各地の山の斜面などに自生してる、つる性の植物です。
花はこんな感じ。
今、我が家の近くの山道にひっそりと咲いていました。
イワガラミ

ほうらやっぱりアジサイでしょう、それもガクアジサイ!
そう思われる方も多いですよねきっと。

☆アジサイの仲間分け

アジサイ

アジサイが話に出たので、、いや私が勝手に出しただけですが💦
アジサイについて、軽めに触れておきますね。
一般に、アジサイの花と言われているのは装飾花といわれる、種を作る能力がなく、見栄えの良い虫を呼び寄せるためのものを指すことが多いです。

ホンアジサイ

その装飾花が多いのが、ホンアジサイ。
アジサイの代表的なイメージですね。
あじさいオタクサ

ガクアジサイ

そして、ガクアジサイ。
種を作るために地味に小さく咲く両性花の周りに、目を引く装飾花があるもの。
このガクアジサイを交配してつくられたのが、先ほどのホンアジサイです。
ガクアジサイの写真は、こちら。
ガクアジサイ

ヤマアジサイ

あと、ヤマアジサイというのもあります。
こちらは、ホンアジサイやガクアジサイよりも幹や枝が細く、葉も細め。
そして装飾花も、どちらかというと控えめ。
けれど野生の趣のある装飾花を咲かせます。
色や形もたくさんありますが、この仲間の内から、灌仏会で使う甘茶ができるんですよ。

実は明日、この甘茶と天城甘茶の苗が我が家に届くので、実に楽しみです。
私が甘茶を育てるのは、実に8年ぶり。
届いたら、ここでご紹介しますね。
写真は、ヤマアジサイの楊貴妃という種類です。
ヤマアジサイ

ツルアジサイ

ホンアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイが小型の木みたいであるのに対し、ツルアジサイは茎がツタになっています。
それで岩壁や、大木の表面を伝って上へ、斜め上へと生長して行く植物です。

ちなみに私は師匠から、ツタが這い登るから、「ツタう」とか「ツタわる」という言葉になったと聞いています。
そして漢字では「伝」
人(人偏)が言う(云う)と書きますが、旧字体は「傳」
これは人が糸巻きで糸をクルクル回すという意味で、人から人へ、情報などがクルクル回っていくという意味らしいです。

あ、いけない、また余計な話を、、、。
話を戻しましょう。

伝い這い登りながら、ツルから気根というものをたくさん出します。
これは、空気から水分を吸い取る根です。
長いものでは、おおよそ20mにも育ちますから、花の時期、それはそれは存在感がありますよ。
ツルアジサイ

☆イワガラミとツルアジサイ

さてこうなると、間違いやすいのが「イワガラミ」と「ツルアジサイ」です。
どちらも、ツル。
ということで、その簡単な見分け方を、おツタえしましょう。

一番わかりやすいのが、花です。
その中で目立つ装飾花。
ツルアジサイ
ツルアジサイは装飾花の花びらが、このように4枚です。
ツルアジサイ

一方、イワガラミはと言いますと、、。
イワガラミ
装飾花の花びらが1枚だけです。
イワガラミ

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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