☆1901年3月14日生
1901年のこの日に東京で生を受けたのが、作家の小栗虫太郎。
1946年2月10日が命日。
私が読書の面白さに目覚めた中学時代。
家から一番近い本屋まで14km。
そこで見つけた小栗虫太郎ですが、当時のお小遣いでは買えない価格帯。
そこで初めて知った町の図書館という存在。
お金を出さずに本が読めるという極楽浄土みたいな場所。
なので最低月に一回は通って本を借りたり読んだりしてました。
さて、私の町の図書館デビューが、人外魔境でした。
小栗虫太郎の作品です。
アフリカ、中国、太平洋、そして南米からグリーンランドと、壮大な物語でした。
のちに映画でインディージョーンズを見た時には、ああ人外魔境だと思ったぐらい、私の中で何かの基準となっている作品です。
私も主人公の折竹孫七のように各地を旅したいなぁと願っていたので、ささやかながら日本中を半年間一人旅することになった三十代初めを迎えることになったのでしょう。
その旅が今も財産になっているので、やはり小栗虫太郎さんには感謝しております。