蓬(よもぎ)摘み

ヨモギ 緑の癒し
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☆ヨモギは、ハーブ

札幌もようよう本格的な春。
そこで朝4時に起きて山の端を散歩。

霧がかかって、素敵な日の出が見られました。
霧の日の出

こんな清浄な朝。
道端の斜面のヨモギ摘みをしました。

ヨモギは、今ではハーブの女王なんて呼び方をされたりしますね。
ハーブとは、人の生活に役立つ植物の総称ですから、そこでの女王だなんて壮大な表現ですね。
でもそう言われて恥じないほどの実力があります。

とにかくかなりの実力の持ち主。
では、そのヨモギが持つ効果についてみて行きましょう。
よもぎ

☆ヨモギの効用

ヨモギの成分

日本食品標準成分表によりますと、ヨモギの可食部100gに含まれる主な栄養は以下の通り。

食物繊維 7.8g
カリウム 180mg
リン 100mg
鉄分 4.3mg
亜鉛 0.6mg
ビタミンB1 0.48mg
ビタミンB2 0.43mg
ビタミンB6 0.08mg
ナイアシン 2.4mg
ビタミンC 35mg
ヨモギ

以前に「睡眠と健康とリン酸と」にも書きましたが、リン酸が程よく含まれてるのも私的には嬉しいですね。
あと、そうそう。
ビタミンKが多い食品の上位にも入ってるんです。

100gあたり340μg(マイクログラム)
これが骨にカルシウムがくっつくのを助ける栄養素で、止血にも効果があります。

そう言えば私が子供の頃は、切り傷にすぐ、そのへんのヨモギを摘んで数回噛んで、それを傷口にピタッと押し当てていましたっけ。
あれ、結構効果あるんですよ。
伝承の凄さですね。
ヨモギ

ヨモギの効能

止血もそうですが、現代でははっきりと、ヨモギには以下の効果があると謳われています。

まず、血液浄化。
そして体内の毒素を出すというデトックス効果。
さらに体を温めるという体質改善。
腸内環境を整える効果。

そしてアトピーにも良いという話もあります。こうしてみると、免疫系のバランスを取ってくれるという事でしょうかね。

あとですね、これも伝承ですが、ヨモギ酒が喘息に効くと言われて飲んだことが有ります。
私はひどい小児喘息に苦しめられていたんですが、昭和の半ばです、親から小学生の頃飲まされました。
一日小さじ半分ですが。
そう、行けないですね、今では。
子供に酒を飲ませるだなんて。

でも、親も必死だったんでしょう。
35度の焼酎にヨモギの葉を大量に漬けて、1ヶ月寝かしたものがヨモギ酒なんですが、これが黒っぽくて臭い。
でも半年ほど続けていると、段々発作が起きなくなったんですよね。

喉元過ぎれば熱さ忘れるなんて申しますが、発作が起きなくなったら、あんな臭いもの、段々飲まなくなりました。
ヨモギ

☆ヨモギ摘み

さて話は戻って、ヨモギ摘み。

春の初めの頃。
萌え出たヨモギが10cmほどに伸びたら、上の方7㎝程を頂いてます。
指でポキリと折れますから簡単。

そして、ヨモギ本体は地面の中ですから、そうやって折られても枯れることはありませんので大丈夫です。

天ぷらにするには、この時期が最高に美味しい。
ただ、生える場所や環境によっては、ずいぶん香りが弱いものもありますので、そこもまた面白い。

やはり、香りが強いものが良いと思いますよ。
今朝は両手に一山分、摘んできました。
ヨモギ

☆トリカブト~ヨモギとの見分け方

注意:トリカブト

ここで大事なことをお伝えします。
この春の時期。

毒草のトリカブトというのも生えてきます。
これがなんとなく、この時期のヨモギに似てるんです。
トリカブトを間違って食べたら本当に命取りになったりしますので、最大限の注意が必要です。
食べなくても、素手で触れただけで皮膚から毒が吸収されますので、怖い植物です。

ですので、このトリカブトとヨモギの簡単な、3つの見分け方をお伝えしますね。
よもぎ

見分け方①「葉の裏」と「茎」

ヨモギは、葉の裏と茎に、短くやわらかな産毛が密集しています。
特に葉の裏は、若い葉ほど産毛が密集し、白く見えます。
ヨモギ

それに対してトリカブトは、葉の表面も裏も、茎もツルツルで光沢があります。
トリカブト

見分け方② 生えている場所

ヨモギは、基本的に日当たりの良い場所が好きです。
シッカリと日の当たる場所にあるのは、まず、ヨモギで間違いありません。

一方トリカブトは、湿った場所が好きで、日陰が好きです。

なのでヨモギ摘みは必ず、日当たりの良い場所を選びましょう。
ヨモギ

☆ヨモギの香りを楽しむ

ご近所を散歩していて、ちょっと日当たりの良い斜面とか川原とか。
そこに生えてるヨモギの葉を少しちぎって、嗅いでみてください。

場所によって香りの強弱があるかもしれません。
そしてご近所ヨモギの香りベスト1を内心こっそり決めるのも面白いですよ。
ただし、どなたかの敷地内はダメですよ。
あくまで公の場で。

この、ヨモギの香りを嗅ぐというだけでも、良いことが有るんです。
よもぎ

と申しますのも、ヨモギの香りには、シオネールと、ベータカリオフィレンという成分が含まれていて、これが体に良いんです。

シネオールは、副交感神経を高めて、リラックス効果を与えたり、睡眠を深くする効果を与えてくれます。

ベータカリオフィレンは、正式には、βーカリオフィレン。
こちらは女性ホルモンに働きかける成分で、更年期障害や月経前症候群の症状緩和に効果があるという事です。

こういった効果をちょいと頭の隅において、日々のスキマ時間にヨモギの香りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ヨモギ

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き昭和の日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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