☆木瓜鉢植えの回復期
昨日は初冬のような寒さだった札幌も、今日は風もなく穏やかな晴れ。
朝9時。
外は12℃。
我が家の鉢植えたちも、太陽を一杯浴びるようにと外に出してきました。
その中で、朝5時半に撮影した我が家の木瓜です。
そう。
清明の時にお話しした、枯れかけて100円で投げ売りされていた、あの木瓜です。
この時、ようやく大きなダメージから回復しつつありました。
それが今日は、こうです!
嬉しい花便りであります。
☆木瓜と言う名前
枝物目利きの、K師匠との思い出
ボケという木を、なぜ木の瓜(ウリ)と書くのでしょうか?
またなぜ、木瓜と書いて、ボケと読むのでしょうか?
私が若い頃に師匠に訊ねたら「そうだから、そうなんだ!」と言われたんです。
この師匠は、江戸園芸の中で、枝物(えだもの)という部門の目利きでした。
頑固で、怖くて、すぐ怒るぶっきらぼう。
今だったら、パワハラだのなんだので槍玉にあげられるんでしょうが、私たちはその向こう側にある本当は優しい人柄を見抜くことができましたから。
その折々で内心「くそじじい!!」と叫ぶだけで、それで終了。
それで色んな樹木の技術を教わり、時には盗み(窃盗ではありませんよ、技術を目で盗むんです。また、上手く盗ませてくださったものでした。)、でも受け継げたのは、ほんの一部なんだよなと少し切ない思いもあります。
木瓜と言う名前の意味
調べてみると、簡単に分かりました。
ボケの実が、瓜に似ているから、木瓜なんです。
ではなぜ木瓜と書いて、ボケと読むのか?
これはどうも元々、木瓜は「ボクカ」だったらしいんですね。
瓜を音読みで、古くは「クァ」と発音しました、今では「カ」ですが。
それで、ボククァが、ボクァ→ボクェ→ボケと変化したらしい。
それで、そうかそうなんだ!とK師匠に伝えたら「だから、そうだから、そうなんだ!!!」とぶっきらぼうに言ってました。
当然、ご存じだったわけで。
これは、自分で調べて分かるものを簡単にヒトに聞いて知った気になるな!という事だったんでしょうね。
懐かしい思い出話ですが、つくづく良い時代に青春を過ごせたと思っています。
☆木瓜の性別
葉ばかりの枝と、花ばかりの枝
ご覧ください、我が家の木瓜。
葉ばかりの枝と。
花ばかりの枝があります。
これは、春遅くに咲く遅咲き木瓜の特徴です。
遅咲きの木瓜は、葉より先に花が咲くのです。
けれど、我が家に来る前にはひどい環境で生き延びていたみたいですから、体力も落ちている。
だから葉は葉で、別の枝に集中して太陽光を今、どんどん取り入れているという事なのでしょう。
実際に我が家に来て、植え替えをして土も替えて、活力剤入れて、晴れた日は陽光を外でしっかり浴びせています。
命というモノは、本当に複雑で、時にこうしてハッキリした意思を示してくれます。
そういうモノに触れた時、こちらの心までパッと明るくなるんですよね。
花の性別
さて最後にもう一つ。
植物の花の性別について。
以前に、植物の性と言うタイトルで記事にしました。
今日はその発展版という事で、もう少し掘り下げてみましょう。
花の性は3種類
まず、植物の生殖器である花の性種類について。
以下の3つに分けられます。
両性花(りょうせいか):一つの花にメシベとオシベがあるもの。
雌花(めばな):一つの花に、メシベしかないもの。
雄花(おばな):一つの花に、オシベしかないもの。
植物の雌雄性は7種類
そしてその3つのパターンの花を、植物がどういうふうに持っているかで、その植物一株の雌雄性と言うのが分かります。
植物の雌雄性は以下の7つに分けられます。
①一つの株に、両性花だけしかない植物
②一つの株には、雌花(メバナ)だけしかない植物
③一つの株には、雄花(おばな)だけしかない植物
④一つの株に、雄花と雌花がある植物
⑤一つの株に、両性花と雌花(メバナ)がある植物
⑥一つの株に、両性花と雄花(おばな)がある植物
⑦一つの株に、両性花と雌花と雄花とがある植物
木瓜の雌雄性は??
さてこれで見てみますと、木瓜は⑥でした。
両性花と雄花が同じ株に咲いてるパターンです。
写真で見てみましょう。
こちらが我が家の木瓜の両性花。
オシベもメシベもしっかり確認できます。
そしてこちらが、雄花。
オシベしか見えません。
これは、花の付け根にも違いがあります。
両性花は最終的に種を付けるので、しっかりと枝に固定されていなければなりません。
一方雄花は、花粉を出して受粉させたらもうあとは、植物の負担でしかないので、そうシッカリと枝に固定される必要が無いわけです。
つまりこの写真で申しますと、向かって左が雄花。
向かって右が両性花となります。
そして最後に、ガンバレ我が家の100円木瓜!というエールを添えておこうと思います。
ガンバレ!
ガンバレ!!
いつも応援しているからね。
という訳で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐