☆自然エネルギー利用と、再生可能エネルギーの違い
再生可能エネルギーへの私のイメージ
園芸を中心に植物へ長年関わって来て思う事の一つに、再生可能エネルギーって何?と言うのがあります。
私が最初にこの言葉を聞いたのは、もうずいぶんと前のことでした。
再生可能??
例えば、一回燃やした特殊な灯油がすぐにポタポタと戻って来て、また燃えるとかかな?とか。
一度使った特殊な電気がなにかの不思議な機械を通して、再び電気として何割か使えるようになるのかな?とか。
あれこれ想像したものでした。
私が最初に耳にしたときには、の話です。
エネルギー保存の法則
「エネルギー保存の法則」と言う物理学での有名な法則があります。
これを実にザックリと説明すると、こうなります。
「この宇宙を作り上げているエネルギー量は、どういう形に変わっても常に一定」ということ。
そして、こうも言えます。
「エネルギーが元々の形から別の形へ変わったとしても、その変わる前後のエネルギーの合計量は常に一定不変」ということ。
これを簡単に、電池で例えるとこういう感じでしょうか。
新品の単三電池を、ラジオに入れます。
そしてその電池が無くなるまで、ラジオをかけ続けたと思ってください。
この事をエネルギー保存の法則で説明すると、このようになります。
まず単三電池が持っていた電気エネルギー(仮にAとします)が、ラジオの内部の部品を動かすエネルギー(Bとします)に変わります。
それが一部は発熱するので熱エネルギーに変わり(C)、残りのエネルギーが、ラジオから流れてくる音波エネルギー(D)に変わって行きます。
ここでエネルギーAとBの量は同じ分量です。
電池が空になるという事は、その分の力でラジオを働かせる。
つまりAがBへと完全に変わったときに、電池が空になるということです。
また、Bと、C+Dのエネルギー量も、同じ分量です。
ラジオがラジオとして働いてくれるその力は、ラジオの発する熱と、音波エネルギーの合計量と同じという事。
つまりは、元々のAは、C+Dの力と同じということですね。
これがザックリとした、物理学の「エネルギー保存の法則」の説明です。
再生可能エネルギー
この「再生可能エネルギー」という言葉が日本で言われ始めたのは、たぶん2008年あたりだと思います。
再生可能、、、まぁ物理学の「エネルギー保存の法則」を完全に無視した言葉です。
こういう言葉遊びに騙されやすいんですよね、日本人は。
再生可能ならこれは良い!と流行ったんでしょうね。
言葉のイメージというやつです。
この再生可能エネルギー、経産省資源エネルギー庁のHPによると、以下のように書かれています。
読みづらいですけど、ご容赦ください。
こんなふうに書いてあるんです m(__)m
経産省による再生可能エネルギーの定義
再生可能エネルギーの定義
エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(エネルギー供給構造高度化法)においては、「再生可能エネルギー源」について、「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの」と定義されており、政令において、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマスが定められています。
※経済産業省 資源エネルギー庁HPより
再生可能ではないです、という話
資源エネルギー庁がいう、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱は、正確には自然エネルギーです。
そして再生可能エネルギーと言って良いのは、自然エネルギーとは違うと、私は思います。
では何が再生可能エネルギーかというと、例えば、日々の生活から出るゴミなどから出る発酵熱などをエネルギーとして利用した場合でしょうか。
それなのに、全てひっくるめて「再生可能エネルギー」と言う日本。
再生可能、あらステキと思わされる多くの人。
これは違うと思うんです、私。
そんな中で、私が一番問題だと思うのが、メガソーラーです。
太陽光発電。
これは前にも申しましたが、本当に良くないです。
IPCC WG3(気候変動に関する政府間パネル)のHPによりますと、太陽光発電を含む自然エネルギーの利用に関して、こう書いてあります。
「排気ガスや廃棄物で環境を汚染しないという決定的な利点が常にあります。」
環境を汚染しないのが、自然エネルギー利用(日本では再生可能エネルギー)の定義なんですね。
環境を汚染してはいけないんです、まずそれが第一。
ところが、、、と言う話です。
☆実は怖い太陽光発電
ソーラーパネルは、実は私たちが買ってあげている??
2011年3月。
東日本大震災が起こったあと、原子力発電に変わる安全安心な天然エネルギーに関心が向きました。
その一つが、ソーラーパネル。
太陽の光が当たっていれば勝手に発電してくれるし、放射能も出てこない!これは良いとなったわけでしょうね。
そして大震災から5ヶ月後、かの民主党政権下で「再生可能エネルギー特別措置法」成立。
翌年7月に、この法律によって、再生可能エネルギーで生まれた電力を、固定価格で電気業者が買い取ることになったんです。
これによって、太陽光パネル(ソーラーパネル)を設置するだけで、晴れていれば電気が生まれ、その電気を業者が買い取ってくれるわけです。
えっ?と驚く、省エネ賦課金
ところが、電気業者はその買取のために資金が必要になりますね。
そこでその買取資金源としてあるのが、「再エネ賦課金」です。
再エネ賦課金は、なんとなんと、国民全員から税金として徴収されてるんですね。
はい、あなたも私も買い取り資金を毎日毎日出しています。
こうして知らないうちに、私たちはソーラーパネル設置のために通常の電気料金に上乗せされてますから、なかなか気づきにくいという仕組み。
つまりここで一番設けるのは、ソーラーパネル製造業者と設置業者と言う構図。
こうなれば設置したもん勝ち、ということです。
さてここで、別の問題が起こってきます。
ソーラーパネルの怖さ
一見、良い面ばかり強調されるソーラーパネルです。
ところが、寿命が来ても撤去費用にお金がかかります。
それ以前に、天災で壊れる場合もある。
台風、雹、強風による破損、大雨による土砂崩れ等。
外にさらされているパネルは簡単に壊れます。
それで壊れたら壊れたで、それでも発電を続けているので、不用意には触れられないという事になって厄介なんです。
そうして感電の恐れも出てきますよね。
災害時なんて、本当に大変なことになると思うのです。
昨日も台湾でかなり大きな地震がありましたが、ああいう規模の地震は日本でもこれからも起こります。
その時にソーラーパネルがどれほど障害になるか、やはり想像すると恐ろしい事です。
本来、太陽光は、陸や海に降り注いで、電気以外のエネルギー源として命を育ててきました。
それを電気に変えるために重金属を含んだパネルで、奪うんですから。
前にも書きましたが、メガソーラーは百害あって一利なし!です。
メガソーラーは今も面積拡大しています、儲けますから、業者さんが。
しかも、整地されてパネルを設置した土地は豪雨に弱いです。
なので今後、それに関する災害が増えてきます、残念ながら、これは必ず起こる事です。
☆環境省、阿蘇のメガソーラー規制検討
現在、九州の阿蘇・三重の伊勢志摩・北海道の釧路湿原と、日本各地でメガソーラーの集中拡大が視られていますよね。
いずれも、自然豊かな場所。
ところが設置するだけで儲けるので、業者は必死の営業活動。
国といえば、事務的で後手後手。
そんな中、昨日の読売新聞。
メガソーラービジネスが集中する阿蘇国立公園とその周辺での設置規制が、環境省で検討開始されたというニュースが、出てました。
※読売新聞:阿蘇の景観覆うパネル、メガソーラー続々…環境省が規制強化へ、より引用
阿蘇と言えば世界最大のカルデラであり、昔の大きな火口あとに、幾つも町ができている場所です。
ここに降り注いだ雨が地下水となり、熊本市に下って湧きだして、豊かな文化を形成しています。
その水源となる場所を、問題になるぐらいの量のソーラーパネルが覆っているんですから、怖い話です。
話は戻りますが、今頃になって環境省がようやく、検討開始です。
う~~ん、規制されるかもとなれば、駆け込み設置も急増するでしょう。
この狭い国土で、山野を切り拓けば当然土砂崩れも起こります。
地下の水資源も枯渇しやすくなります。
植物の生育にも大きな影響があり、関連して動物たちの生活にも悪影響が及びます。
私は何より、子供達に良い環境を手渡したいと強く思うので、再生可能エネルギービジネスは害悪にしか見えません。
どうにかしましょう、私はもういい。
問題は、子や孫の受け継ぐ世界がどうなっているのか、の一点です。
太陽の光はもう、植物達に返してあげましょう、そう強く思うのです。
まだ今なら間に合うと思うんです、今なら。
二十四節気では今日は清明ですが、それについてはまた明日。
というわけで本日ここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐