雪の森を歩く~フィールドサイン③

雪解け 喫茶~言の葉
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☆春が近づいてきたので

さて今日明日は手短に参ります。

ということで、いよいよ札幌にも春の気配。
明後日月曜日から、一気に最高気温が上がる予報です。

そして一昨日まで雪が降った札幌ですから、フィールドサイン探しにはもってこいの状況。
そこで今度は、やや離れた山の中腹を歩いてみました。

風もなく日差しも暖か。
木の芽も膨らんでいました。
雪解け

気持ちが良いので、もう少々山の中へ。
歩道から外れて、と言っても山登りの道がありますので、そこに沿って登りました。
ほんの少しね。
春間近の森

☆キツツキのつついた跡

ほとんど人が通らない道ですから、こんな低い処にもキツツキが来て、トントンとつついたようですね。
美味しいエサは見つかったのでしょうか?
朽木

このように、腐り始めた木であっても、森の立派な財産です。
虫や微生物のエサとなり、その分解物は森の土を豊かに変えていきます。

そして朽木に付いた虫も、キツツキのエサとなり循環します。
まことに複雑精緻な世界。
朽木は何も語りませんが、雪に閉ざされていたこの場所の物語が見えるようでした。

☆春が最初にやってくる場所

私が札幌で暮らし始めて一年したぐらいでしたか。
家族代々農業をされているおじいさんから問われたんです。
「春が最初にやって来る場所、分かる?」って。

私は答えられませんでした。
冬の森

するとおじいさん、ニコッと笑ってこう仰いました。
あのね、木の根元から来るんだよ。
春が来るとね、まず木の周りの雪が解けるの。
そこから、その雪解けの輪が他の木の輪と互いにつながって、地面が出てくるの。

こうして木の輪を観察して、農作物の種まき時期とか、昔から決めていたんですって。

それから、2月下旬が来ると、私は木の根元を見るようにしてます。
そして今日。
輪が、できてました。
雪解け

という事で、本日ここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日を💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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