幻の銘茶『渋谷茶』復活プロジェクト

渋谷 喫茶~言の葉
この記事は約2分で読めます。

☆発見された4株の渋谷茶

このニュースを正しい表現に直すと、、、

昨年秋に、渋谷の松濤公園でチャノキの苗木が4本発見されたというニュースが流れました。
そのチャノキは、明治時代に盛んだった渋谷茶栽培の名残り。
そこで、この4本の苗木を元に、渋谷茶のブランドを復活させようというプロジェクト。
これが立ち上がったという話でした。

こういう話は、楽しいし素晴らしいですね。
やはり、歴史を背景に植物を育てるのはかなり楽しいものです。

ほとんどのニュースに、「渋谷の交差点で渋谷茶の苗木が発見された」と書いてあります。
これは間違いですね。
残っていたのは、苗木ではありません。
その年に芽吹いた木を苗木と言いますから。
今回は、明治時代から残っていた木ですから「株」と言うのが正しい。

そして、それならば、「発見」と言うのも間違いですね。
松濤園は公園ですから、しかもチャノキはそれなりの大きさです。
邪魔な雑木として伐採されてないわけですから、風景としてそれなりの管理はされてきたわけです。
ああ、ここの木はポイントとして大事だな、程度の認識ではあっても。
公園の木として、保護管理され続けて今がある訳です。

ですから今回は、発見ではなくて、こういうことでしょう。
「明治時代から残されていた公園の木の内、4株が明治時代からのチャノキであると分かった」
この表現が正しいと思います。
有島松濤園

幻の銘茶復活プロジェクト

明治時代に盛んになった渋谷茶。
それが、その後の渋谷の開発などで廃れてしまったんですね。

そこから時代は下って2019年に、渋谷区にある鍋島松濤公園で生き続けていたチャノキ4株が、明治時代から生き残っていた株と認定されたんです。

そして昨年(2023年)11月に、一般財団法⼈渋谷区観光協会・伊藤園・プランティオ株式会社・株式会社ゼットンが手を組んで、渋谷茶復活プロジェクトを立ち上げ。
現在伊藤園では、この4株から苗木を増やしている最中です。

こういう話は、本当に楽しく嬉しいと私は思います。
明日は、明治時代に盛んになった渋谷茶の背景を、私なりに書いてみますね。

ところで昨年、我が家で咲いたチャノキの花
あれから私の中では、色々と咲き続けております。
皆さまも、何かのきっかけで育てたい植物に出会えれば、きっともっと人生が豊かに変わりますよ。


日本茶

という事で本日ここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳い一日をお過ごしください💐
では🍵

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
シェアする
KAZUHIKOをフォローする
タイトルとURLをコピーしました