☆園芸セラピー?植物セラピー?自然セラピー??
・園芸という言葉
昨日の話の続きですが、「園芸」というと、ここ30年ぐらいはガーデニングを思い浮かべる方も多いかと思います。
しかしここでちょっと、引いて見てみましょう。
昨日も申しました通り、園芸と言う言葉は、明治時代にできた言葉です。
江戸幕府が倒れて、西洋の園芸文化が国内にどんどん取り入れられていきました。
それでどうもその時点では、造園の意味合いが強かったようですね。
そしてその後、園芸作物として、野菜、果樹、花卉、鑑賞樹木が位置付けられていったんです。
・ガーデニングブーム
さてもう一方、ガーデニングという考え方は1997年に湧き上がってきたんですね。
これが自然発生である訳がありません。
実際に、園芸植物の消費拡大を目指して業者の間で仕掛けられたブームなんです。
なんでそんなことが私に言えるかと申しますと、近くで見てましたから。
これは、バレンタインのチョコレートもそう。
ブームを仕掛けて、消費が定着すると商売になるんです。
なのでブームになるというカラクリの裏には、大部分、業者による仕掛けがあるんですよね。
でも、けしてそれが悪い言事だとは思いません。
消費が定着すれば、関わる業者さんが潤うし、消費者側からの文化も生まれてきますので。
ただ。
ガーデニングの場合。
このブームのあたりから、消費者側の意識に、植物栽培をただ楽しむというよりも、栽培技術論がやや強くなってきたのかなとも感じています。
技術論が前に出てくるので、植物栽培はどうも、、と敬遠する方も増えてきたように感じるんですよね。
・園芸セラピーと、植物セラピー
植物に関わるとそれだけで、セラピー効果が期待できます。
例えば、気に入った植物をボ~ッと見つめるだけで癒し効果もあるんですね。
これはけして園芸ではありませんよね。
森に入って、森の香りを嗅ぐだけでもかなり良い。
その上で。
植物の簡単な仕組みや、命としての素晴らしさや不思議さを心に留めておくだけで、効果倍増なんですね。
植物を見つめましょう。
それと、親しみましょう。
そして、触れてみましょう。
葉擦れの音に耳を静かに傾けましょう。
香りを嗅いでみませんか。
家族やペットと同じように、植物の命を感じてみましょう。
こういった簡単なことで、癒しやセラピー効果が表れるんですね。
こういうのを私は、植物セラピーと呼んでいます。
※スピリチュアルなエドワード・バッチ博士の花療法とは、似てるようで、違います。
かたや園芸セラピーと言うのは、第二次世界大戦後のアメリカが始まりです。
1950年あたりだったかな。
園芸活動を通して、心身の健康を保つ、もしくは治療を行う事。
これが園芸セラピーなんですね。
で、これが一番有名かな。
・自然セラピー
それらとはまた違って、というか、より広い意味で、自然セラピーという言葉があります。
こちらは、植物だけではなく、空、海、川、風、森、野生生物、天体など。
これらから、癒しや治療効果を引き出そうとするものです。
現に千葉大学が自然セラピープロジェクトとして研究されています。
ご興味ある方は、是非リンクからご覧になってください。
とても大切な研究だと思いますので。
さてこの自然セラピー、これが、私が皆様に一番お伝えしたいことに近いです。
何も植物だけに限定しなくてもいい。
空や海や川や森。
そして季節や風や星空。
それらに短い時間で構わないので、集中して、しかもぼんやりと眺める時間をまず作っていただきたいんです。
これだけで、ストレスが軽減しますし、心身が整いやすくなるんですから。
但し、私の場合。
長年身に着けてきたのが「植物栽培」ですので。
植物セラピーを主眼に、自然セラピーの素晴らしさも同時にお伝えできればいいなぁと思っています。
そしてこのブログを読んでいただいた方の心が、少しでも軽く、そしてワクワクになれば。そう思います。
ではでは、それを目指して、明日も綴ります。
さて、ということで次回は、「なぜ自然や植物が、ヒトの心身に好影響を与えるのか」と言うテーマでお送りします。
今日も最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞより佳い一日を💐