アイの葉の絶妙な色変化

アイの葉比較、採れたてと、乾燥3日後 ささやかな発見
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☆先日切った葉の色、3日後の様子

・切り取って三日後

水挿しのアイを3日前にやりました。
その時に、葉を切りました。
アイの水挿し

今札幌では、毎日部屋の中でストーブを炊いていますから乾燥します。
それでアイの葉も乾燥してくるんです。
これがまた、藍色をは違って、独特の緑色なんです。

その乾燥葉がこちら。
アイの葉
藍色ではなく。
緑色でもない。
黒でも茶色でもない。
何とも言えない色合い。

・日本伝統色でいうと、、、

比較のために、取ったばかりのアイの葉と並べてみました。
わずか三日で、こうも変わります。
アイの葉比較、採れたてと、乾燥3日後

葉色、かなり違いますよね。
この乾燥葉の色は、日本の伝統色で言いますと「虫襖」と言います。
読み方は「むしあお」
虫襖

ここで言う虫とは、私たちが思う虫だけではないんですね。
ヘビも獣も鳥も魚も、そして人も、人の体の中に居る精霊のようなものも、昔は虫と表現したんです。
正確には「蟲」という漢字を使うんですけれど。

一方、襖(あお)
これは、日本家屋の内側の扉「フスマ」の漢字ですよね。
その襖。
まだ意味があって、襖をムシと発音するときは、昔の律令制度(7世紀後半~10世紀頃)で、武官が朝廷に出向く時に着た服を指すのだそうです。
その時の服の色が、虫襖だったのかもしれませんね。

・藍染めの途中に

藍染めは、アイの葉から作った染液に、最初に布を浸すとき、こんな色にまず染まります。
藍染め
そしてその布を、水洗いするんですけど、その時にこういう色になります。
写真で伝わりますでしょうか?
藍染め

この虫襖を薄めたような色、まぁ翡翠色(ひすいいろ)でしょうか。
このように最初は色が付くんです。
翡翠色
ここから空気に触れて、徐々に藍の色に変わって行くんですね。
アイに含まれた、実に神秘的な色のヒミツ。
面白いですよね。

最後までお読み下すってありがとうございました。
今日が皆様にとって、佳き日でありますように💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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