☆旧暦では、あと四日で八月です
今日から、二十四節気は白露に入りました。
夜の間に冷え込んできますと、空気の中の水分が水滴となり、野の草などに露となって付きます。これが朝露。
つまり朝露がつく頃という意味の白露は、言い換えれば、そろそろ夏の名残りの中に朝晩の気温が低くなり、秋が深まって行く頃という事です。
そして札幌は、もうすっかり朝晩、肌寒くなりました。
ただ本州の方は、まだまだ日中の暑さも厳しく、秋雨前線(南の方の夏の気配と、北の方の秋の気配の境目)の活動の活発化や、秋台風からの雨雲や強風による豪雨災害にも気が抜けない時期なので、充分にご注意くださいね。
旧暦によりますと、今年の秋は「冷呑菊酒(レイドンキクシュ)」
意味は、秋の訪れが遅く残暑も厳しく、この時期にある重陽の節句に楽しむ菊酒も冷で、という事です。
ちなみに、今年の重陽の節句は10月19日(旧暦では九月九日)となっておりますから、本州の方では暑さも長引くのかもしれませんね。
また、冷呑菊酒には、台風や大雨に注意という意味も込められているようですので、豪雨や長雨にも同じように注意が必要かもしれません。
☆白露の期間
さて今日から白露ですが、その期間は新暦で9月7日から9月22日まで。
ではその期間の七十二候がどうなっているのか、簡単に記しておきます。
初候:草露白(9月7日~9月11日)
「くさのつゆしろし」などと読みます。
この時期の晴れた無風の朝方、前日の日中に蓄えられていた地表の熱が大気に逃げていく放射冷却というものが起こり、急激に地表が冷え込んで、薄い草の葉の表面の温度も一気に下がりまして、そこに露が生じたりします。
放射冷却と申しますのは、年中起こってはいるのですが、殊に秋の放射冷却は日夜の気温差が大きく、私達にもハッキリと、朝晩の冷え込みとして感じられます。
そういった気温変化や大気の変化が、私達には草の表面に留まる朝露として目に留まるのです。
そうした朝露に、季節の大事な移ろいを見た古代の日本人の観察眼には本当に驚かされますね。
また余談ながら、春の放射冷却は、遅霜として私達の目に留まることになります。
春は霜、秋は露。
面白いですね。
次候:鶺鴒鳴(9月12日~9月16日)
「せきれいなく」と読みます。
水辺でセキレイが鳴き始める時期などと申します。
別段この時期に見事に鳴くという事もありません。
これは昨年も書きましたが、どうも年中いる鶺鴒(せきれい)を秋の季語にした根拠がハッキリしないらしいですね。
ただ古来より、鶺鴒は秋の歌に読み込まれておりまして。
そこに古今伝授が関わっているらしいのです。
古今伝授と申しますのは、古今和歌集の解釈を、師から弟子へ秘伝として代々伝えて行く事です。
その古今伝授の中に「三鳥」と呼ばれる鳥が居りまして、その中の一羽「稲負鳥(いなおおせどり)」に、どうも鶺鴒も含まれているらしいのです。
稲負鳥とは、稲の刈込の時期に現れる鳥ということ。
以前から申しておりますように、旧暦の軸は、日本文化の根底になる稲作です。
なので米の収穫時期に現れる稲負鳥の代表として、鶺鴒を白露の次候に読み込んだのかもしれません。
末候:玄鳥去(9月17日~9月22日)
「つばめさる」等と読みます。
渡り鳥であるツバメが、いよいよ秋の渡りを始めて、南の方へ去っていくという意味です。
玄鳥は、ゲンチョウと呼んだりもしますが、ツバメの事です。
清明の初候は、今年の場合は4月5日~4月9日でしたが。
この期間が「玄鳥来(つばめきたる」でした。
五ヶ月間の滞在で、ツバメの子育てを終えるわけです。
ちなみにツバメの巣立ちは、孵化からおおよそ3週間との事でした。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊


