☆えびの市への旅にて
九州への旅の途中。
えびの市の高速道路沿いの歩道だったと思いますが、道端に赤い実を発見。
見たことも無い実でしたので、これは一体何なのだ?と撮影。
札幌に帰宅して調べてみたのですが、どうもサネカヅラのようでした。
サネカヅラ。
これは関東より南の地方にある植物ですので、どうりで北海道で見たことが無いわけです。
おおお、これがサネカヅラだったのかと、今頃感動しております。
本当に目立つ赤い実で、私は本当に頃合いの良い時にここを歩けたのですね。
それがサネカヅラと分かった時、とても興奮しました。
百人一首に、それを歌った和歌があるからです。
そうか、これがあのサネカヅラだったかぁ!と。
その和歌が、こちら。
「 名にし負わば 逢坂山の さねかづら 人に知られで 来るよしもがな 」
それから、柿本人麻呂の歌に、こういうのがあります。
「 さね葛 後も逢はむと夢のみに うけひ渡りて 年は経につつ 」
この歌を、今の言葉で言うとおおよそこういう感じになります。
いつか必ず逢いたいと、夢の中でさえ神に祈り誓いを立てつづけてきたが、年月ばかりが過ぎていってしまった。
ちなみに「さね葛」は蔓が伸びて絡み合う様子から、「後(のち)も逢う」に係る枕詞です。
そして「うけひ」は、古代日本で行われた占いで、誓約とか、祈、または宇気比とも書きます。
ちなみに日本神話で描かれる「うけひ」では、天照大御神と須佐之男命が行ったものが有名で、これは「うけひ」の結果、男の神様が生まれるか、女の神様が生まれるかで吉凶を占ったと書かれています。
さてさて。
サネカヅラと私の出会いは、宮崎県えびの市となりました。
とても綺麗な赤が、今でも脳裏にクッキリと残っております。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

