☆赤と白
雪の朝
問答無用に好きな風景です。
この前の雪の朝に、このような光景が見られました。
風がそんなに強くもなく。
雪も少々湿り気があったとき。
こんな感じでナナカマドの赤に雪がうず高く積もります。
うまく積もったなぁと嬉しくなります。
ナナカマド
このナナカマドの赤い実。
鳥に食べられずに冬遅くまで残ってます。
不思議ですよね。
これはナナカマドの実が若いうちは、渋みのタンニンが多く含まれています。
だから赤くなっても鳥は食べないんですね。
それが冬も終わりごろになると水分もタンニンも抜けて、反面、糖分が増えて美味しくなるんですね。
美味しいと言っても、まぁまぁ美味しいレベル。
それでもその頃になると、食べ物としてのライバルが減って食べてくれるようになるのです。
頑張って最高に美味しくしなくても、まぁまぁの美味しさで食べてもらえるわけですから、ナナカマドとしても楽なのでしょう。
そして食糧不足になる冬の終わりにも、食べ物としてそこに有ってくれるナナカマドはありがたいわけです。
そしてナナカマドの実は、寒さ(5℃以下)に三ヶ月程度当たっていないと、眠ったままで芽が出ないのです。
更に、寒さに充分当たった種を鳥が食べて、その消化液で種の表面にある芽を出させない成分(発芽抑制物質)を取ってもらう必要があるんです。
ナナカマドの子孫繁栄戦略
どうです、ナナカマド。
これでナナカマドの赤い実が、雪を乗っけてたくさん残っている不思議の正体が見えてきたと思います。
鳥にとっても。
ナナカマドにとっても。
冬の終わりまで赤く実がついている事は、とても大切な事なのです。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊