☆産直のスイカと、おじいさん
農家さんが倉庫で直接農産物を販売する、いわゆる産直。
お盆ですのでスイカもお供えしようと買いに行ったのですが、まぁ見事な大きさで、美味しくて、値段も市価より断然安いので驚かされます。
ご覧ください、この見事な色と丸さ。
蓆(むしろ)をひいた倉庫の床に、無造作にゴロンゴロンと置かれています。
大きさは、バスケットボール大。
それが税込み2000円。
これが余りに美味しくて、また昨日、買いに行ったのですが、もう10玉ほどしか置いてありませんでした。
今日は少ないですねぇ。
そう私が話しかけると、産直のおじいさん。
今年は夏が暑かったから生育が進み過ぎてもうこれで終わりだと教えてくださいました。
来年もまた来ますね!とお伝えすると、産直のおじいさんがこう仰ったのです。
「もう来年からはやらないよ、跡継ぎも居なくてね、歳だし、今年までだね」
確実に、日本文化の土台となっていた日本の農業が消えていきつつあります。
残るのは、大型化された、工業化の、均一な品質の、国籍の見えない農産物だけになって行くようで、私は怖い事だと感じるのです。
驚く私に何かを感じたのか、売り場で無い場所からお薦めの小玉スイカを持ってきて下すって、これ旨いよ、1000円でいいよ。
そう言ってニッコリ笑顔。
マダーボールという種類のスイカです。
勿論、購入。
そしてお供え。
このスイカが甘くて何より美味しかったのは、今年で農業をやめると決めたおじいさんの人柄も加わっての事なのでしょう。
その薄い皮。
そして高い糖度。
これからマダーボールを食べる機会があるごとに、私はあの産直のおじいさんを思い出すのだろうなと思います。
ご馳走様でした。
そして、長い間、ありがとうございました。
とてもとても、美味しかったです。
と言う事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳きお盆の明けをお過ごしくださいませ💐😊