不思議な形の葉:シナノキ

シナノキ 喫茶~言の葉
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☆セイヨウボダイジュとも呼ばれます

春先から秋にかけて、植物達が活発に活動をしています。
同時に私も、バタバタと忙しい。
なのでこの期間は、軽めの話題が多くなりますが、どうぞご了承くださいませ。

さて、今日ご紹介するのはシナノキ。
漢字で書くと、信濃の木。
科の木とも書きます。
シナノキ

信濃といえば、今の長野ですね。
信濃(しなの)、これはもともと科野(しなの)でした。
科野から、信野になって、そこから信濃になっていった。
こういう流れから見れば、科の木というのが正しいかもですね。
長野

科の木の樹皮からは、布が出来ます。
その布を、科布(しなふ)と言います。
この科布は、古代布とも呼ばれてまして、木綿より歴史が古い。
余談ながら今でも科布は、着物の帯などに使われています。
科布

もう一つ余談ながら、「科」の文字の意味は、向かって左の「禾」が穀物が実って茎に付くほどたわわに重く実った状態。
そして向かって右の「斗」は、計量する柄杓を表します。
ここでの穀物は、弥生時代から日本に定着した米ですね。
ここから、米の収穫量を柄杓などで計って、区分して生産量の等級を決めて行ったことが「科」の本来の意味です。

そこから、科学、百科、科目、理科、外科内科なんて言葉につながっています。
シナノキ

さて話を戻して、科の木。
これは私の想像ですが、米をたくさん生産できた人は、より良い服を着ることができた。
その服の布が科布で、科の木という名前が付いたのではないか。
そう思うんです。

そのシナノキで科布が多く作られていたので、信濃はもともと科野と呼ばれていたのではないかと思うんです。

さて、本題。
こちらがシナノキです。
シナノキ

濃い緑の葉とは別に、黄緑色の細長い葉みたいなものがありますよね。
シナノキ
これが、花の根元を保護する「苞(ほう)」です。
この葉の上に、ハッキリわかる長い苞が目立つのが、この時期のシナノキの特徴です。
シナノキ
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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