最大級の葉をもつ木、ホオノキ

ホオノキ 喫茶~言の葉
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☆モクレンの仲間、ホオノキ

モクレン

樹木なんですけど、蓮のような花を咲かせるというので、木の蓮。
なので木蓮(モクレン)と呼ばれるグループがあります。
いわゆる、モクレン属。
これらの特徴は、花に香りがあること。

このモクレンの仲間が、私の散歩途中の崖下から咲きあがっていまして。
ちょうど道脇の私の目線の高さに咲いてるんです。
とてもキレイ。
ホオノキ

ホオノキ

この木は、モクレンの仲間で、ホオノキと言います。

ホオノキは、朴の木とも書きます。
ところが元々の漢字は、包の木だそうです。

と申しますのも、葉っぱが大きい。
日本に自生している木の中でも最大級。
木の高さも30mほどになります。

葉の大きさもさることながら、殺菌・抗菌作用もあるし、香りもありますので、万葉の時代から食べ物の器としても使われていました。
当然、大きいので食材を包んだりもした。
なので、包の木。
ホオノキ

この樹皮から、咳止めなどの漢方薬「厚朴(こうぼく)」が作られます。
ここから多分、朴木と付いたんでしょうね。

ホオノキの花

こちらは昨日撮影した、ホオノキの花。
まずは、ツボミ。

どうです?
蓮っぽいでしょ。
ホオノキ
そしていよいよ、開花し一度閉じた花。
ホオノキは、雌花が先に咲いて、一度閉じてそれから雄花が次々咲いてくるという性質がありますので、こうなります。
ホオノキ
風で揺れているので、葉がかぶさって上手く撮れてませんね。

そして開花。
下の方に、先に咲いて散った雄花が溜まっていますね。
ホオノキ

そして変色していく。
ホオノキ
ホオノキ
真ん中の出っ張りには、松ぼっくりのように、中に種ができているのです。
今日も夕方に、どうなってるか撮影して来ようと思っています。

☆モクレンの仲間たち

ホオノキ以外のモクレンの仲間ですが、以下のものがあります。

①モクレン(シモクレン:紫木蓮)
高さは5mほど。
花は赤紫色。
春先に上を向いて咲きます。
モクレン

②コブシ
高さは20mほどになります。
花は、春の早い時期に咲いて、白色。
モクレン

③ハクモクレン
高さ15mほど。
花は白色。
こちらも春先ですが、もう一つの特徴は柑橘系の香りがあります。
モクレン

④サラサモクレン
高さはこちらも15mほど。
花色は、内側が白色。
外側が、白から赤紫のグラデーション。
モクレン

⑤オオヤマレンゲ
高さが3mほど。
花色は白ですが、奈良県の大峰山限定の自生です。
モクレン

⑥シデコブシ
高さ15mほど。
花色は白~薄桃。
花びらが多く、香りが弱いのも特徴。
モクレン

⑦タムシバ
高さ10mほど。
花色は白。
葉を噛むと甘さを感じるので、噛む柴(柴は、小枝の意味)
モクレン

⑧ウケザキオオヤマレンゲ
高さ10mほど。
花が上を向いて咲く。
モクレン

⑨オオバオオヤマレンゲ
高さ10mほど。
花は白色で下を向いて咲く。
中国原産の外来種。
モクレン

⑩タイサンボク
これはアメリカ原産の外来種。
花色は白で、冬でも葉が落ちません。
モクレン

⑪キモクレン
北米原産のマグノリアの交配種。
高さ30mほどで、春に、葉が出た後に黄色い花が咲く。
モクレン

この木蓮の仲間をちょいと見分けられるようになったら、春の散歩も楽しいものです。
でもこういうこと書きながら、本州はもう夏なんだよなぁと思う月曜日の朝。
札幌現在13℃。
冷たい風が吹いてます。
ホオノキ

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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