< 花見茶より続く
☆茶の花観察
茶の花鑑賞会
昨日、日本茶を頂きながら、咲き誇る茶の花を家内と鑑賞しました。
ご覧ください、結構咲いてますでしょ。
花々を眺めておりましたら、時折仔猫が机に飛び乗って邪魔して来たりしましたが。
ご覧ください、改めてお茶の花。
真ん中にメシベが見えますが、この先端が三つに分かれております。
ですので、茶の実に種は三つ入っているんです。
落花と、残る実
ちょうどポトリと花が落ちましたので撮影。
真ん中に穴が開いてます。
ここが、実とメシベが通っていた穴です。
この穴をすり抜けて枝に残ったメシベとまだ小さな実がこちら。
この頃はまだ、実自体は見えておらず、それを護るように包んでいる咢(がく)と呼ばれる緑色の硬い器官に包まれております。
ここから(上手く受粉していれば)約一年近く時間をかけて、実が大きく育っていくのです。
この写真は、落ちた花の表側です。
花びらとオシベがごっそり抜け落ちているのが分かります。
一方。
落花の頃になると、受粉の役割を終えたメシベは枯れてこうなっております。
先端が三つに分かれているのも、ここでもハッキリわかりますよね。
茶の木の蕾
面白いので、お茶の木の蕾も見てみましょう。
最初は写真向かって右のように、緑色の小さな玉状です。
この緑色の物が、先ほども申しました咢ですね。
花の外側の器官になります。
その咢の内側から、写真向かって左側のように、花びらやらオシベメシベが少しずつ大きく育って行って、硬く小さな咢を押し広げて蕾になって行くのです。
こちらはより大きく育ってきた蕾。
上の方に、緑色の濃い小さな咢が開き切っているのが分かります。
そしてその咢と白く大きな花びらの中間に、これまた中くらいの大きさの咢と花びらの間位の大きさの、やや緑がかったものが見えます。
こちらは、咢なのか花びらなのかよく分かりません。
どうやらこれは、専門用語で同花被花というものらしく、ツバキの仲間ではこういうものがあるらしいのです。
つまり、花びらとも咢ともつかない器官だということでした。
そしてそれが、より膨らんで。
さらに膨らんで、開花直前となります。
この時の茶の蕾の独特の可愛さといったらありません。
茶の花の香り
そして開花。
花が開くと分かるのですが、特に朝方、香るのです。
そしてとくに咲き始めは香りが濃いです。
お茶の花の香りは、品の良い甘さという感じ。
花が開いたその裏側で
こうしてみてくると、小さな鉢植えであっても、お茶の花見もなかなか味わい深いものだとお伝え出来たのではないかと思います。
最後に、このお話も付け加えておきましょうか。
その話とは、、、。
完全に花開いた後でも、、、。
その裏側には、ここから一年間近く、育っていく種を護るための緑色の咢がしっかり控えているのでした。
どうでしょう?
凄い仕組みですよね。
という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊🍵