アナと雪の情報

枯葉穴 喫茶~言の葉
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☆久々に、朝の森散歩

根本の穴

最近では札幌もだんだんと10℃を超える日が見られるようになって。
森の雪もかなり少なくなってきましたので、昨日はノンビリと、久々の森散歩を楽しんできました。

木の根元から春が来る、なんて言葉を知ってから、この風景は特別な思いで眺めるようになりました。
春の雪解け 木の根元

こちらなんかは、結構大きい円を描いておりました。
私の足と比べて、これぐらいの春です。
春の雪解け 木の根元

キツツキの穴

一ヶ月前にこの森を歩いた時には、この木に一つしかなかったアカゲラが突いて出来たとみられる大きな穴。
キツツキの穴
それが昨日は、反対側にも空いていました。
キツツキの穴
同時に見てみると、こんな感じで。
1ヶ月もあると、平気でこれぐらいの穴を穿つんだと驚かされました。
キツツキの穴

野ネズミの穴

雪解けが進む地面では、冬の間に雪の下に掘られていた野ネズミの穴が顔を出しておりました。
ここにも。
野ネズミの穴
そしてここにも。
野ネズミの穴
この森には、キタキツネやエゾタヌキも暮らしておりますので、野ネズミたちも食べられないようにとこうして地面の中に穴を張り巡らせて生活をしております。
野ネズミの穴
こうした穴は地面の中に空気を送り込み、土の中の微生物たちを活発にさせたりもして、結局それが森の豊かな土づくりにつながるのですから、野ネズミたちも中々良い仕事をしているのです。
がんばれ、野ネズミたち。
野ネズミの穴

枯葉の穴

特に面白かったのは、枯葉の穴です。
雪の上に舞い降りた秋の枯葉が、そのまま静かに冬を過ごし春を迎え。
雪が少しずつ解けだして、その枯葉が少し太陽にさらされ出したとき。
枯葉の周辺の温度が少しだけ、周りの残雪より高くなるんですね、白色の中の茶色の勝利でしょうか。
葉の茶色は、タンニンでしたよね。
< 落ち葉が茶褐色になる理由

つまりは、タンニンが太陽熱を利用して残雪の中のその部分だけを少し溶かします。
すると小さな空洞ができますが、その小さな隙間に今度は暖かい風(空気)が流れ込んで、その空洞をだんだん大きく育てることになります。

それで出来たのが、この枯葉穴。
枯葉穴

まるでカマクラを楽しむ枯葉のように見えて楽しいものです。
枯葉穴

☆札幌はこれから春真っ盛り

森の中ではこうして雪も消えていく場所が目立ってきていました。
地面が露出している場所の一部では、植物達が目を覚まし始めておりました。
春の植物の芽吹き
春の妖精スプリング・エフェメラルたちも、そろそろ出てくる頃です。
さて今日から、毎朝森を歩いてみようかなと思います。
特にエゾエンゴサクの花は、最初の時に出会いたいですね。
あの花を見ると、これからの一年、佳い事が続きそうな気分になれるからです。
そして大事な事は、そういう気分になれると実際に、佳い事が向こうから飛び込んで来たりするのです。
昨年一年間の私がそうでしたから。
こういう自分の中の決まり事、とても大切だと感じる春です。
春の植物の芽吹き

という事で本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐😊

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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