春の燻製づくり④

燻製 喫茶~言の葉
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☆いよいよ本番当日

前回の燻製では、金属容器を使ってチマチマと燻製を作りました。
しかしこれでは一度に作れる量が少ないんです。

これだと、鶏モモ肉×2(写真)
豚ブロック肉×1(鶏肉の下にフックで吊り下げ)
この量ぐらいしかできなかったんです。
燻製

そこで今回は、段ボール箱燻製器を応用して、燻製場所を増やしました。
段ボール箱燻製器と言うのは、やや大きめの普通の段ボールに金網などを入れて、自分で簡単に作れる燻製器の事です。
こんな感じです。
段ボール燻製器

今回私は、前回の金属燻製容器の上に段ボールを宙づりにしてかぶせたんですね。
これが中々良かったんです。
燻製器
段ボールを吊るしてかぶせたのには、理由があります。
金属缶への炭火の出し入れが楽だというのが一番ですね。
また、全部段ボールにするのは、川原とかだったら良いのです。
でも、自宅ですからなんとなく火事が怖い。

そこで、宙づりにして、蓋のようにかぶせたんですね。
一番上に燻製肉用のフックをかけて、物干しざおに紐で吊りました。
こうして上に空間が増えたことで、一度にできる燻製量が3倍に増えたんです。
使う燻製チップは、以前の1回分と同じなので、効率アップとなりました。
燻製器

☆熱乾燥

さて、今回風乾させた鶏肉と豚肉。
20時間外に放置して、すっかり表面が良い感じに乾いています。
燻製 風乾

これを新型燻製器に並べて、炭火を入れました。
写真では炎が上がっていますが、容器の中では炭同士を離して置いて、その火を消します。
そして、炭火の力だけで約30分、炭火熱で更に表面だけを乾燥させていきます。

温度の調整は、炭を足したり、引いたり、離したり、集めたり。
そして容器の扉の開閉具合などで行っていきます。
最初は中々慣れませんが、できるようになるとこれが楽しいです。
また、非常時に必ず役立つ技術となりますので、是非、こういう原始的な火力調整を楽しんでみてください。
炭火

この時の温度は30℃~40℃ぐらいで良いと思います。
ちなみにこの温度計は、ホームセンターとかで500円以内で売られています。
段ボールのやや上側に、尖ったドライバーなどで穴を空けて、そこに差し込むだけです。
燻製熱乾燥

☆燻製

熱乾燥が終わると、そのまま燻製に入ります。
炭火にウッドチップを入れます。
ここで大事なのが、温度調整です。
ウッドチップ

今回私が行ったのは、温燻(おんくん)と呼ばれるやり方です。
温燻は、30℃~80℃とか、50℃~80℃とか諸説あるんですが、その温度帯で行う燻製の事です。
私は、間違いない温度帯の50℃で行いました。
飲み物食べ物用意して、椅子も用意して、横で本を読みながら。
温燻

普通は1時間~5時間ぐらいと言われてますが、私は12時間行いました。
使ったウッドチップは、いよいよヒッコリーを使用。

☆燻製途中の様子

燻製途中で、上下段の入れ替えを4回やりました。
肉がブヨブヨしているのは、まだ水分が抜けていない状態。
ある程度しっかり固さが出てくれば、良い感じなんです。

上に行けば行くほど、煙にまみれます。
下に行けば行くほど、熱源に近くなります。
なので、使い捨てポリ手袋をして、感触を確認しながら置き場を変えていきます。
燻製

そうそう、段ボールで上に伸びた分は、100円ショップの鉄製ハンギング枠(園芸用)それにザルと金網を段々に重ねた物。
入れ替えも簡単なんです。
そして時間と共に、出来上がってきました。
燻製

開始して8時間後には、こうなりました。
どうです?
良い感じでしょ。
燻製
ここから温度を30℃に下げて、チップだけ足して煙で4時間燻し続けました。
それで昨夜9時に火を自然に落として行って、今朝です。
後は今日、再び風乾をして、余分な煙臭さを飛ばします。
ここまでやって、カラスに奪われるのは嫌なので、ガンバレきつね!!
燻製 キツネの番人

ということで本日ここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
喫茶~言の葉
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