☆奉納行事
判官さま
一昨日から今日まで。
札幌市の北海道神宮でお祭りが行われています。
そこで昨日、行ってきました。
お参りしてまずは参拝記念の判官さまを頂きました。
これは、北海道神宮でしか食べられない、そば粉入りの餅です。
店内で、焼き立てが買えます、1個130円。
まずはこの、六花亭の銘菓を頂いて。
奉納行事
露店も出ていましたが、随分食べ物ばかりが多くなっていました。
コロナ前までは、骨とう品とかダルマ屋とかいろいろあって、もっと楽しかったんですが、、、。
さてお祭りですが、本来は神事です。
なのでカミと敬い、そして鎮め、愉しんでいただく事が目的です。
ここでいうカミは、本当はもっともっと諸元的な、大自然の偉大な仕組みみたいなもの。
大自然からの恵みや、天災で受ける被害も含まれています。
そこで、奉納行事というのが行われます。
面白かったですよ。
昨日神宮に着いたとたん、札幌旧同連盟が行う「古式大的式」の行列が、しずしずと本殿に向かって歩を進めるところでした。
その最後尾の方々が私の前にいらっしゃったので、ちょっとズームで撮影したのですが、これではまるで私も一員のように撮れました。
古式大的式(こしきおおまとしき)
これはもう最後まで見たい!となりまして、最後まで付いて行きました。
本殿に向かって左奥にある弓道場へ。
射手6名が、1人矢を2本ずつ、計12本。
その組み分けが、前弓3名、後弓3名となります。
それから前弓・後弓からそれぞれ1名ずつ出て、2名1組。
的(まと)は直径90cmで、21m先にあります。
そこを、決められた所作にのっとって、先弓・後弓・先弓・後弓と的を射ます。
そのあと所定の所作を行って、次の組に引き継がれてあと2組、矢を射ます。
この計12本の矢を射て、古式大的式が終わるまで30分。
なんとも厳かでした。
射手が弓立所(矢を射る場所)に立って、初めに足踏みをするのですが、これが魔障退散の意味という事でした。
なるほどです!
そのあと的割り(まとわり)。
弓と矢で型を決めるのですが、これも魔障退散の意だそうです。
そうやって意味を知ったうえで眺める古式大的式は、とても厳かでありました。
能楽
そのあと、本殿の横に設置された神前舞台に行って、能楽を見ました。
昨日の札幌は晴れていて暑かったのですが、風も出ていました。
用意された客席は満席。
なので、遠くから立ち見。
これは予備知識もないので良く分りませんでしたが、演者の所作と、そこに斜めから吹いてくる風。
なんとも見事でした。
雅楽
これはもう言葉はいらないですね。
宮中音楽。
笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・神楽笛など。
聴いてるだけで、心洗われる日本の古典音楽。
この音楽だけのものを、管弦というのだそうで。
管弦の時は、聴き入ってましてね、私。
だいたい邪念がない時は、人はこうなりますね。
舞楽が始まって、慌てて一枚撮影しました。
身も心も清々しくなった時間でありました。
人形浄瑠璃
これが私の今回の一番の目的。
歌舞伎にも大きな影響を与えたのが、この人形浄瑠璃ですから。
たかが人形だなんて思ってはいけません。
江戸時代は歌舞伎人気を凌ぐほどだったんです。
まぁ繊細。
前にも申しましたが、もともと人形は「ヒトガタ」という呪物だったんですね。
作りものに魂を宿して神前奉納するわけですから、その演目にも無病息災・家内安全・安寧長寿・子孫繁栄などの願いが込められています。
この人形使いに、語りを担う「太夫(だゆう)」と、演奏を行う「三味線」、これらが一つの舞台を作り上げるのが人形浄瑠璃です。
ちなみに人形遣いの黒子。
これを日本人は見えているけれど、見えていない存在として捉えることができます。
これが、文化です。
かつて、数名の外国人の友人にこの黒子について質問されたことがあります。
あれはなんだ?と。
どんなに説明しても上手く理解してはもらえませんでした。
いや、見えてるし!
実際に居るし!!って。
まぁ、そう言われてみればそうですが、、、ねぇ。
この人形浄瑠璃が終わるころにはすっかり陽も落ち、露店の灯りに多くの人が出向いてました。
誘惑に負けて、タコ焼きを1パック食べました。
さて今日は神輿渡御が午前9時から行われていますが、午前10時前から場所によって雷雨となっている札幌市内。
お出かけの方は、どうぞ雨具を忘れずに。
ということで、本日はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐
追伸
見つけました!!
北海道神宮祭神輿渡御のライブ中継やってます!
なかなか淡々とお祭り気分味わえて、良いものですよ♪
北海道神宮例祭 神輿渡御