☆お茶の花が落ちた後に、、、
・日付の記録
もうこれは、リアルタイムに書いて記録しておきたいので、今日はこの話。
「今朝、お茶の花が落ちました!」
さてこのお茶の花。
これは先日、え~と11月10日、最初に我が家の茶の花が咲いた日なんですが。
この翌日、11日に、あと3輪咲いたんです。
その内、最初に咲いた花が、今朝落ちていました。
これがその落ちた花。
・落ちた茶花の各部名称
この写真は、花の裏側になるんです。
どうも、スッと抜けてポトリと落ちたようですね。
この写真の、白くめくれたようになってるのが「花びら」です。
そして緑っぽく3ヶ所丸くなってるのが「愕(がく)」ですね。
では、ひっくり返してみましょう。
どうなっているでしょうか?
ジャ~ン!!
白いのが3枚見えますが、左右にあるのが「花びら」です。
その間、つまり写真では下側にある1枚、これ左右の2枚の奥側にあるのが分かりますでしょうか?
これが、「愕」です。
茶の花は、花びらと愕が一見同じように見える花なんですね。
「愕」の一人二役。
さてここに黄色くワシャワシャ付いてるのが、これ全部、「オシベ」です。
ああ、哀れな男どもよ、分かるぞ、切り捨てられたのだな、痛いほどに私には分かるぞ、ってなもんです。
・残った茶花の各部名称
では、その落ちた花の付いていた場所はどうなっているのか?これを見てみましょう。
こちらが、その花が付いていた部分の写真です。
これでは良く分りませんね、ではその部分を赤丸で囲みます。
それがこちら。
そのアップがこちら。
白く長い、まるでモヤシのような「メシベ」がしっかり残っています。
そのメシベの根元で育ってくるのが「種(タネ)」だというのは、植物の決まり。
さて、そのタネが育つ部分をシッカリと覆ってくれているのが、緑色の鎧をイメージさせる「苞(ほう)」です。
この苞ですが、花が開いている時は、一緒に開いてたんですよ。
ほら、この通り。
その前の、ツボミの時も同様です。
・茶花の各部とその役割
こうしてみると、お茶の花の作りはこうです。
まず、枝から「苞」が生まれています。
次に、その苞のわずか内側に、緑色の濃い「愕」が育ちます。
お茶の花の場合、愕は、苞と花びらの中間の様相で、裏側から見るとまるで苞のように緑っぽく、表から見ると花びらに似て白っぽい。
そして、愕のわずかに内側に生まれるのが、白い「花びら」です。
茶の花の主役ですね。
更に、花びらの内側に、黄色くモサモサとたくさんの「オシベ」が育ちます。
こちらも、白い花びらと並んで、お茶の花の主役ですね。
映画で言うなら、W主演となります。
最後に、そのオシベたちの内側に、3本に分かれた「メシベ」がこっそり育ちます。
このメシベの根元に、タネとなる部分が隠されているのです。
つまり、それぞれの役割は、こうです。
「メシベ」の根元で、タネが作られます。
その外側で、たくさんの「オシベ」が受粉のために頑張りつつ、メシベを守ります。
更にその外側で、「花びら」が受粉に必要な虫たちにアピールしつつ、オシベを保護しています。
そこからわずかに外側で、花びらに似た形と色合いで虫寄せの仕事を手伝いつつ、花びらを保護しているのが「愕」。
それらの一番外側で、最終的に花全体と、一番重要なタネを最後まで守り抜くのが「苞」。
なんとも絶妙な作りとなっていることが分かりますよね。
☆まとめ
お茶の木を鉢植えにして育て始めて3年半。
ようやくその花が咲きました。
気持ち的には、咲いてくれたという感じでしょうか。
今回分かったのは、お茶の花は、咲いて3日後には役割を終えて落ちてしまうという事です。
そして、その落ち方は、オシベたちと花びらと愕とが同時にスポンと抜け落ちるという事。
木に残るのは、一番内側のメシベと一番外側の苞だという事。
今後の働きは、メシベが種を育て、苞がその幼い種を守るという事ですね。
但し、前にも申しましたが、お茶の木は自家受粉が大の苦手。
タネをちゃんと作るには、別のチャノキが必要なんです。
今回は、ここまでかなぁとも思いますが、引き続き観察を続けますね。
さて今日も最後までお読み下すってありがとうございます。
札幌はみぞれ混じりの雪の朝です。
どうぞ佳い日になりますように💐