☆特に冬を越す場合
・酒米の稲穂をいただいて
たくさんあるサイトの中から、当ブログを選んで下すってありがとうございます。
北海道はもうすっかり秋の気配。
昨日、酒米「吟風」の稲穂を頂きました。
天気は、雲一つない日本晴れ。
米も天気も、あまりにも素敵だったので、こんな写真を撮っておきました。
・稲を作ってみようかな
せっかく稲穂を頂きましたので、稲を作ってみようかと思います。
いえもちろん、経験なんてありません。
でもせっかく、こんな新鮮な稲穂を一本頂いたのですから、オブジェとして飾るだけではもったいない。
これから調べて、来年にかけて実験です。
と言っても、大規模な何かを使うのではなく、空いたプリン容器1個、、、、かな。
ようしこれで、近日中にコンビニでプリン買って食べるというミッションも生まれました。
ラッキー♪
・タネの命の期間について
一見、植物のタネって、ただじっとしているだけのように見えます。
ですが、大事な考え方があります。
それは、「生き物として扱う事」です。
当然生き物ですから、寿命はあります。
どう完璧に保存してても、1~2年しか生きられないものを「短命種子」と言います。
それが3年ぐらい生きられるものを「常命種子」。
ここはちょっとややこしいのですが、6年から、それ以上生きられるものを「長命種子」と言うんですね。
ややこしいというのは、4~6年は生きていられるのを長命種子と呼び、その期間を過ぎたらどうにも怪しくなるんですが。
いやいや、こいつは15年前のタネだが、まけばまだちゃんと芽が出たよ、という種類のタネもあるんですね。
実際私の手元にあるエンドウ豆は、35年前に収穫したのですが、記念に毎年2粒ずつまいて楽しんでますが、毎年ちゃんと芽が出ます。
こうなるともう、35年前の収穫の思い出タイムカプセルですね。
千葉県で発掘された「大賀蓮」なんて、約2000年前のタネですから。
それが昭和、、、26年だったかな、ちゃんと芽吹いて今増えてますからね。
こうなるともう、歴史ですね。
※ この写真は東京上野の不忍池で私が撮影したもの。大賀蓮ではありません。
・基本的なタネの保存法
このように、タネも生きています。
例えば、2000年を生き抜いた大賀蓮のタネでも、この夏の東京のアスファルト道路の上に置いてたんじゃダメになる。
こう極端な話だと理解してもらえるんですが、ヒト基準でどうしても考えがちなんですね、私たちは。
こんな話、私はたくさん見てきました。
大切にしたいからダメにした
「その植物が好きだから、大事に来年も育てたいから。」
こんな思いから、タネをとって保管されてる方も一定数いらっしゃいます。
それは素晴らしい事なんですが、ある勘違いから、せっかくのそのタネをダメにしちゃう方も多いんです。
例えば、こんな例がありました。
①植物から取ったタネをすぐにビニール袋に入れてたら、カビが生えた。
②忘れないよう、無くさないよう、大事に窓辺に置いてたタネが芽吹かない。
③冬は寒いので、アルミの弁当箱にタネを収めて、コタツに入れておいた。
皆さん、ちゃんとそのタネを翌年まいて植物を育てようとされたんですが、これではいけません。
①はタネの表面に余計な水分が残っていて、ビニール密閉。当然タネはダメになりました。
②は、天気によっての温度変化が激しかったので、タネが体力を使い切ってしまった例。
③の例は極端ですが、とても人の好いご夫妻だったので印象深かったです。
私たちがここまで寒さを感じる冬だから、きっとタネたちも寒い思いをしてるに違いない。かわいそう。そう考えられたんだそうです。
こちらも、タネが体力を使い切って、種まきの時既に、タネの命が尽きていたんですね。
・タネが芽を出すための条件
このように、寿命内の期間であっても、タネの保管の方法を間違えるともう芽がでません。
タネがきちんと芽を出すには、以下のことが必要になります。
①時期が来て、条件に合った環境が整う事。
②条件に合った温度の土にタネをまく事。
③条件に合った土の量を種にかぶせる事(かぶせない場合もアリ!)
④タネの好む温度で育てる事。
⑤その植物の好む水の量を、切らさない事。(多すぎても良くない)
・基本的なタネの保管法
そしてそれ以前に大事なことがあります。
それは、タネが持つ体力を落とさないような保管をする事です。
保管する条件が違っていると、その間にもタネが余計な体力を使って疲れてしまいます。
ではどうしたらよいか、なのですが。
基本的には、冷暗所保存です。
これだと、多くのタネは余り体力を使うことなく、きちんと休んでくれます。
私がおススメしているのは、「紙の封筒に入れて、冷蔵庫」です。
これならば、湿気がこもってカビが生えることも無いですし、光が入ってタネが疲れることも無い。
冷蔵庫ですから、凍らない程度の低温で、タネが冬と勘違いしてしっかり眠ってくれる。
とてもお手軽で、多くの植物に当てはまるタネの保存法です。
ただ時に例外もありますので、あくまでも「基本的には、、」という事です。
さて、この酒米吟風の稲穂、体力を落とさぬために、明日にでも休ませることにします。
という事で、今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
どうぞ今日も、佳い日でありますように!