☆川の魚 part5
加除式
さて、川の魚の話。
これでひとまず区切りですが、今後も見直してここに書き加えたり、余分な箇所を書き直したりすることもあります。
とりあえず、夏の川遊びの参考になれば幸いです。
こうしてみてみると、改めて、雨の大切さ、森の水質浄化作用と水資源の貯蔵作用の大事さが分かってきます。
ここではそこにはあまり触れていませんが、今後どこかで記す機会も出てくるとは思いますので、どうぞお楽しみに。
では、札幌でみられる川の魚、最後に5種類。
ササっと書いてまいります。
ヌマガレイ
茨城県より以北に生息。沿岸部が住み家。
ただ、沼の文字が付くように、沼や湖、そして川などの淡水域にも生息。
目は体の左側にあるのが基本。
カレイの基本は右側に目、つまり日本のヌマガレイは奇形率ほぼ100%という不思議な種。
体の表側に、小さな骨上の突起がたくさん散らばっているのも特徴です。
ヒレの色は茶褐色で、そこに黒い帯模様が入ります。
食べ物は肉食性。
体長は40cm~90cm。
日本以外でも北米まで生息域が拡がっています。
漢字では、沼鰈。
モツゴ
体長5~10cm。
体全体が銀白色で、口が細くなっていて下あごが少し前に出ています。
繁殖期には「追星(おいぼし)」と呼ばれる小さなこぶ状のものが体に出てくるが、個体差はあるようですね。
食事は、雑食性。
それで環境変化にも強く、護岸工事された川や、汚れた川、流れのほとんどないよどんだ川などにも住み着くことができます。
泥底の中に隠れる事も好みます。
つまり、環境変化には強いのですが、慎重で臆病な性格。
元々は関東より西、さらにはベトナムが生息域でしたが、北海道にも人の手によって持ち込まれたものが定着しているみたいです。
漢字では、持子とか麦穂魚
ギンブナ
キンブナや大キンブナなどの交配でできた雑種。
メスしかいない(3倍体)。
多種の魚とも交配し産卵するが、ほとんどがメスで、たまにオスも生まれるが、遺伝情報は母親の物のみ。
川の下流など、流れの緩やかな所に生息。
いまや世界各地でみられる魚となっています。
カンキョウの悪い場所でも生きていけるタフさがある魚です。
体長は15~30cm。
見た目の特徴は、頭の終わりから急に盛り上がって太い体で、尾ビレの付け根から急に細くなっている点。
漢字では、銀鮒。
いつどこで発生して、どうやって日本に侵入したかは不明の魚。
コイ
私なぞは、中国大陸からの貿易で入ってきた外来種だと教わってきた年代なんですが。
どうも近年、日本各地の河川で野生種も発見され、また化石も発掘されているので、日本在来種のコイも居る模様。
好んで住む場所は、川の中流から下流にかけて。
フナ属との見分け方は、コイには口髭がある事で簡単に区別できます。
また、雑食性で、割合温かい場所を好みます。
体長は30~100cm。
漢字で書くと、鯉。
里で飼われる魚という意味があるようですね。
カムルチー
韓国の白菜の漬物みたいな名前ですが、そのとおり、外来魚です。
日本に定着してしまっている魚です。
日本名で、雷魚(らいぎょ)。
なんだ雷魚かと分かった私は一安心。
雷魚なら知っています。
まぁ、雷魚にはこのカルムチーのほかに、タイワンドジョウとコウタイもいますが、北海道まで広がっているのはカルムチーだけ。
体は細長い円筒形。
頭がなんとなく、蛇に似ています。
体長は30cmから大きいもので100cm、つまり1mにもなります。
100年ほど前に、朝鮮半島から個人で持ち込んだものがていちゃくしたようで、今や日本中で見られます。
川の中~下流にかけて住み、体の側面に並んだ斑紋があります。
食べ物は肉食性。
なので元々日本に住んでいる生き物たちを食べて生態系に悪影響を与えています。
今では他の外来種との競争や、環境悪化によって数を減らしているとは言うものの、、、。
流れのよどんだ川の場所を好むようですね。
小さな歯がありますので、噛まれると出血することもあるので注意が必要
そしてこの雷魚。
エラ呼吸だけではなく、口から直接空気を吸う空気呼吸もやります。
だからよどんだ川でも生きていけるんですね。
という事でこの回はここまで。
これにて札幌の川でみられる魚の話はおしまい。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐