川の魚たちの話④

川の魚 喫茶~言の葉
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☆川の魚 part3

加除式

この記事では、ハゼの仲間の話をします。

ハゼにはいろんな種類(約2200種)がいますが、基本的に泳ぎが苦手。
水底にくっついて暮らす底生魚が多い。
背ビレが二枚。
そして二枚の腹ビレがくっついて吸盤状になっている(急流に強い)種類が多いです。
川の魚

なので長距離の泳ぎが苦手。

食べものは、ゴカイや小さな甲殻類、それに小魚。
藻や小さな有機物を食べる種類もいます。

そしてオスが巣にメスを誘って産卵。
産卵後はオスが巣を守る。

そこで今回は、札幌の川で観られる代表的なハゼの仲間を見てみましょう。
川の魚

トウヨシノボリ

体長は4~8cm。
目から鼻にかけて一本の朱色の線が走っています。

体は黒くて網目模様があります。
メインは淡水ですが、海にも行きます。

住んでいるのは、国内では九州以北の日本全国。
雑食性。

産卵期は5~6月。
産卵床は、川に沈んだ木や、川底の砂利を掘った部分。
巣に産卵が終わったらオスがメスを追い出し、孵るまで巣はオスが守る。

漢字では、橙葦登。
この橙は、顔に橙色の点が現れる個体もあることと、繁殖期に尾部が橙色が現れることによるのだそうです。
川の魚

ヌマチチブ

黒い体に白い点があるのがヌマチチブ。
さらに、胸ビレの付け根に走る白い帯に、黄斑と橙色の線が入ります。
川の中流から下流に住むのだそうで。
淡水を好むが、まれに海水と河水が混ざり合う河口に居る場面も見られるんですって。

また、隠れられる場所の多い空間を好み、底に潜んでいる場合が多いということ。
なので巣は、石の下など。
産卵後は、オスが巣に残って孵化するまで守るのもこの魚の特徴ですね。

国内では北海道から九州まで分布。
体長15cm。
体全体が筒状で、口が大きく細かい歯がありまして、雑食性。

漢字では、沼知知武と書きます。
川の魚

ウキゴリ

体色は、半透明の黄褐色に、黒褐色の斑点が全身に。
頭が、上から押されたようにやや平。
尾の方は逆に両横から押されたように平たくなってます。
背ビレの端が黒く、尾ビレには円い模様。
体長13㎝に育ちます。

生息域は、川の中流から下流にかけて。
流れが緩やかで、水草の多い場所を好みます。
そして肉食性。

幼魚の時は、ハゼの仲間では珍しく、川底ではなく川の中間をフワフワと泳ぐのだそうです。
ここからきて、浮きゴリ(ゴリとは、ハゼやカジカの事)。漢字にすれば、浮吾里。

シマウキゴリ

分布は本州北部~北海道。
体長10cm。
流れのある川の中ほどを好む。

背ビレの尾側が黒い。
また背中の鞍状斑(あんじょうはん:背中から両側へ垂らしたような斑紋)が多い。
川の魚

という事で、この回はここまで。
最後までお読み下すってありがとうございました。
どうぞ佳き一日をお過ごしくださいませ💐

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Ψ~ 緑の命 ~Ψ
執筆者
毎日をワクワクに変える植物教育研究家
kazuhiko
略歴
園芸の生産・流通・販売・教育と多岐にわたり都合45年勤務。
植物がもつ癒し力や、ちょっとミステリアスな植物の物語を、色んな年代の方に届けています。

現代は、デジタル時代。毎秒おしよせつづける情報に、私たちの脳は、年中無休の疲れ気味。 そこで身近な植物を使った、効果絶大わずか5分の、カンタンな心身癒しをご提案中♪
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